「どこまでヤバいのか」鬼の岸田政権、所得税の減税指示するも「来夏のボーナスに間に合えば」…あまりののんびりさに絶望、国民は限界だ

衆参補選は自民党の1勝1敗で幕を閉じた。元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏は、「地方では、自民党の世襲候補が勝ってしまう構造的な問題がある」と指摘するーー。
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自民党の世襲候補・金子容三氏の選挙は、父親の選挙のようだった
またしても世襲の勝利。岸田文雄首相の支持率がどん底にまで落ちきった衆参補選であったが、蓋を開けてみれば、自民党の1勝1敗で幕を閉じた。自民党がここまでひどい状況で勝ったのは、長崎四区の金子容三氏、父・原二郎氏が県知事、農水大臣を歴任した世襲候補である。
12日間の選挙期間中、戦術として二人が並ぶ姿を見せることをせず、裏では、徹底した父親による選挙応援が行われていた。このあたり、朝日新聞(10月23日)の取材力がすさまじい。
<実態は原二郎氏の選挙そのものだった。その戦いぶりに、陣営内では「原二郎氏の14回目の選挙戦じゃないか」とささやかれた>
<小学校を卒業して以来、佐世保を離れていた容三氏に、同年代の人脈はない。原二郎氏の後援会長だった元佐世保市助役が会長に就いた>