「絵的に面白く」メディアで話題の安芸高田市長が、わざと議会の対立候補を煽ってみせる理由…感情論でしか動けない議員を世間に晒す
安芸高田市で、石丸伸二市長と市議会議員の激しい対立が続いている。
石丸市長が本会議中の議員の居眠りを指摘した際に、石丸市長は、市議から「敵に回すと政策が通らなくなるぞ」と恫喝を受けた(市議側は発言を否定)。また、石丸市長が二人目の副市長を公募し国内外から4115人の応募が集まり、内定も出したが、議会の承認は「市議会定例会で賛成7、反対8」と否決されることになった。
作家の小倉健一氏が、石丸市長の議会との対決姿勢について聞いた。連載「孤高のリーダー 元アナリスト市長の安芸高田戦記」全11回の3回目。
目次
これまでの政治家は「数字」を語らず、夢物語ばかりを語ってきた
ーー大阪の自民党は、大阪では与党の維新に対峙する野党として、なんでもかんでも反対した結果、さらに評判を落とす結果となりました。これまでとは違う枠組みのリーダーが出現した時に、そのリーダーを蹴落とそうと、あらゆることに難癖をつけられることはよくあります。特に地方議会は、メディアに注目される機会もそこまでありません。「メンツを潰された」「私は聞いてない」などと本質ではないところで怒り、議会の権力を盾に行政を恫喝するのは彼らの常套手段です。
石丸市長
これからはじめようとする計画において、これまでの政治家や行政は「数字」が入っていないことが多いです。夢物語に近いようなことを延々とやってきた。そういうものを片っ端からチェックして、無理なものはやめて、まだ立て直しができそうなものについては再生をしてきたというのが、私のこれまでの3年間の市長任期です。それを面白く思わない人もいるでしょう。