田中真紀子が猛批判!「今の自民党議員は人として終わってしまった」「答弁控えるのはやましいから」
自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)を震源とする激震が岸田文雄首相(自民党総裁)を襲う中、メディアの注目を浴びている人々がいる。12月に没後30年の節目を迎えた田中角栄元首相にまつわる面々だ。
約11年ぶりに永田町を訪れたという長女・真紀子元外相は「政治改革を具体的にやらなければならない」と呼びかけ、「最後の弟子」を自任する自民党の石破茂元幹事長は頻繁にメディアに露出し「自民党は出直さなければならない」などと訴える。政界事情に通じる経済アナリストの佐藤健太氏は「これから令和版『角福戦争』が始まり、自民党内の勢力図は大きく変わる」と見る。
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裏金問題で安倍派解体の危機
東京地検特捜部は派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、12月19日に清和会と志帥会(二階派)の派閥事務所を家宅捜索した。派閥事務所への捜索は日本歯科医師連盟(日歯連)からのヤミ献金事件で「平成研究会」(現・茂木派)に入って以来19年ぶりのことだ。
12月22日には、裏金疑惑をめぐる質問に「差し控える」を連発してきた清和会事務総長経験者の松野博一前官房長官ら幹部に対し、特捜部が任意での事情聴取を要請。パーティー券のノルマを超過した分がキックバック(還流)されていただけでなく、改選を迎える同派の参院議員には全額が「裏金化」されていた疑いも持たれており、最大派閥は解体の危機にある。