あんたが2人分取ったから弟は歩けないんや…闘う政治家泉房穂の原点「10歳で社会に復讐を誓う」…殺されても後悔はない
「やさしい社会」の実現に向け、自分の持てる力をすべて使うことを信条としている泉房穂氏。その原動力は、障がいを抱えた弟と、母親から投げかけられた言葉にあった。どのような思いを抱えてここまでやってきたのか、泉氏が語る。
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10歳で社会に復讐を誓う
私の政治の原点は、障がいを持つ弟です。私には、生まれつき障害を持って生まれてきた4つ下の弟がいます。ですが社会は、障がいを持つ弟にとても冷たかった。私たち兄弟に、手を差し伸べてくれる人はほとんどいませんでした。
そんな社会の冷たさを突き付けられたことで、私は10歳にして「この冷たい社会をやさしい社会に変える」という“復讐”を誓ったのです。
また、母から言われた言葉も、私の人生を変えるものでした。当時私は、勉強もスポーツも得意な少年でした。そんな私に対し、母親はこう言いました。
「房穂。返してやって。なんであんたは2人分できるんや。あんたが2人分取って生まれてきたから、弟は歩けないんや」