紳助ヤクザ、宮迫カネ、松本人志オンナ…実写版「吉本新喜劇」をあなたは笑えるか 元経済誌編集長「上場企業ならすでにアウト」「文春は手加減なくやる」
混迷極めるお笑いコンビダウンタウン・松本人志氏を巡る週刊誌報道問題。松本氏側は週刊誌に対して訴訟を起こした。今後一体どういう結末を迎えるのだろうか。元経済誌プレジデントの編集長で作家の小倉健一氏が問題の難しさを語るーー。
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松本人志氏を巡って事態はややこしい方向に向かっている
お笑い芸人の松本人志氏を巡って事態はややこしい方向に向かっている。誰もが善悪で問題を語りたいせいなのか、全員がまともなことを言いあっているのに、それぞれの立ち位置が違うせいで何も片付いていない。
#metoo運動 の流れの人、弱いと思しき人の側にとりあえず付きたい人。松本人志が好きな人、応援したい人、松本人志が嫌いな人、公的な立場から話をする人、そして週刊文春が好きな人と、週刊文春が嫌いな人。さまざまだ。
吉本興業の近代化の歴史から考えると、この松本人志氏を巡る問題は、必然とも思えるような出来事に感じる。それがどういうことなのかを今回述べたい。
アンミカのど正論がど正論すぎる
まず、女性の側に立っている人の言い分を紹介してみよう。タレントのアンミカ氏だ。2月1日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」において「一般論として最近よく思うのは『今さら何年もたって、なぜ(告発)?』という声を良く聞くんですよ。私は同じ女性として今回のことは置いておいて、魂の殺人と言われる性加害に対して、もし、身近にそういう人だったら、数年たって声を出した人に、そういうことが言えるか? その時、NOと言えなかったとか、勇気を出すまでに時間がかかった自分を責めるってこともあったりすると思うし、やっと声が出せるってこともあると思う。今回のこともそうですけど、何年たっていようが(今さらと責めるのは)セカンドレイプになるのでやめていただきたいと思う」と発言している。