育休男性に「出世から外れる」、菓子の買い出し拒否に「民間やったらクビ」岐阜県岐南町長のパワハラ問題…報告書は「自己顕示欲が強く、プライベートにも介入」
岐阜県岐南町の小島英雄町長が女性職員らにセクハラ行為などを繰り返していたと第三者委員会に認定され、3月5日付で辞職した。
不必要な身体接触といったセクハラ行為や不快な言動は少なくとも99件認定されたが、第三者委の報告書を読んで驚くのはセクハラとは別に町長が「パワハラ上司」でもあったとされている点だ。
経済アナリストの佐藤健太氏は「セクハラやパワハラは被害者の心身に多大なダメージを与えるだけでなく、生産性も低下させる。相談しても解決できるシステムがなければ『昭和の価値観』は放置され、職場が“地獄”となりかねない」と指弾する。
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小島英雄町長のパワハラ発言「民間やったらクビやぞ」「俺もこけにされてまったでな。こんな課はもう解散する」
小島氏は第三者委員会が調査報告書を提出したことを受けて、2月29日に辞職願を町議長に提出した。昨年5月に週刊文春オンライン版でセクハラ疑惑が報じられ、弁護士で構成する町の第三者委は退職者を含む職員に調査を実施してきた。公表された92ページからなる報告書では、小島氏によるセクハラ行為や恫喝といったパワハラ行為の数々を認定している。