不動産不況、失業率高騰…世界最大規模「中国コロナ感染爆発」を放置する習近平の”ゼロ統治力”に人民絶望
習近平の統治能力の無さを証明したゼロコロナ解除後の混乱
ゼロコロナ規制が解除された中国では、一転して感染が爆発し、医療崩壊が伝えられる状況になっている。社会を停滞させたゼロコロナ政策が撤回されたことは喜ばしいが、誰もが思うのは、中国政府がなぜ、こうした混乱を生むような急な政策転換をしたのかということだ。
市民や学生のデモの影響ももちろんあっただろう。だが、あと二つ重要なポイントを見逃してはならない。一つはあのままゼロコロナ政策を続けていたら確実に、中国は財政破綻をしていたということだ。実は11月の時点で、中国ではすべての地方政府の財政が赤字になっていた。
あれだけ大きな国だから、これまでも一部の地方が赤字に転落することはあった。だが、すべての地方政府が赤字というのは、前代未聞のことだ。だから昨年12月に開催された中央経済工作会議では、ゼロコロナよりも財政破綻の危機を回避するためにはどうすべきかが最優先で議論されたようだ。