「プーチンは本気で核を使うつもりだ…」日本が危ない! 窮地のロシア、崩壊寸前最後の懸け
支配地域の併合と核使用の脅しは、和平交渉への準備か
10月4日、プーチン大統領は、ウクライナ東・南部4州の支配地域を一方的にロシアに併合する条約に調印した。
9月30日の演説でプーチンは、ウクライナ側に和平交渉を呼びかけているが、同日、ゼレンスキー大統領もビデオ演説で「北大西洋条約機構(NATO)加盟を正式申請する」「全領土から占領者を追い出す」「ロシアと交渉する用意はあるが、それはプーチン以外の大統領だ」と発言し、ロシアの提案をはね付けている。
ウクライナ側の反転攻勢は、9月以降、勢いを増している。ウクライナ軍が9月6日から開始したハルキウ州奪還作戦は、わずか5日間でウクライナ東部の要衝、イジュームなど3千平方キロメートル以上を解放するという、目覚ましい戦果を上げた。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、ウクライナ軍の攻勢は現在も継続しており、ロシア軍は各地で装備を放棄して退却を続けているという。
このような状況に対して、プーチンは9月21日のテレビ演説の中で、改めて核攻撃の可能性を示唆。また9月24日にはラブロフ外相も「軍事ドクトリンはロシア全土に適用される」と述べ、今回、併合した地域にウクライナ側が攻撃すれば、核ミサイル等で報復する可能性があるという意味の発言している。
ロシア軍がウクライナ東・南部で急速に撤退しているという報道もあり、プーチンがエスカレーション阻止の名目で核使用に踏み切る可能性がかなり現実味を帯びてきた。このままウクライナが強硬姿勢を続け、ロシア側が劣勢になればなるほど、核抑止をうたってプーチンが核ミサイルを使用する可能性がどんどん高くなってしまう。
負けそうになったら核ミサイルで報復する、ロシアの「軍事ドクトリン」
ところで、ラブロフ外相の発言にあった「軍事ドクトリン」とは一体、何なのだろうか。