財界が国外脱出で中国経済ついに終了へ…全世界に「反・習近平」の横断幕を披露した共産党の大異変
反対派閥を一掃した習近平政権…もう中国からジャック・マーは生まれない
中国では10月22日、第20回党大会が閉幕し、定年制度も度外視で習近平政権の3期目続投が確定したほか、李克強首相ら大物幹部が退陣する旨発表された。中国には、3つの権力閥、太子党、共青団、上海閥が存在するとされる。習近平主席は太子党とされ、共青団出身の李首相らが姿を消すこととなった。
また、これまでの10年間で、習近平が力を入れてきた「反腐敗運動」によって上海閥が弱体化しており、今回の党大会で、習近平より年上の幹部が軒並み引退するため、習近平の独裁体制がさらに固められた。
そもそも、習近平が実施した「反腐敗運動」の最大の狙いは、共産党の統治能力の強化、指導者の権力強化である。なぜそうしたことが必要なのか。
「これまでの中国は、改革開放路線に伴い、経済的発展とともに、ジャック・マーのような、既得権益層出身ではない民間人が、経済的に成功することができました。こうした経済的な成功者は、共産党員でも政治家でもないが、中国国内で強い影響力を持つようになり、政治家も一目を置く存在となっています。
経済的な成功者が現れれば、人々の間に自由に経済活動をしたいという、いわば資本主義的な考えも蔓延します。これは、共産党にとってはとても危険な思想です。共産主義、社会主義という経済的平等を主張するような思想を標榜する国家で、自由な経済競争によって極端な格差が生まれれば、その経済格差は統治への不満につながり、北京の首脳部への不満が暴力へと発展する恐れがあるからです」