金正恩、11月7日までに核実験か…なぜ北朝鮮はここ最近ミサイルを撃ちまくっているのか、メンヘラなのか
金正恩…実は結構不安だった
北朝鮮は9月末からミサイル発射実験を相次いで実施している。11月2日には複数発のミサイルを発射し、翌3日には弾道ミサイルを相次いで発射するなど、まさにミサイル発射のオンパレードである。日本では、11月3日にJアラートが発動したが「ミサイルが日本列島上空を通過した」などと誤報が流れたため、浜田靖一防衛大臣が陳謝し、松野博一官房長官が事情説明をするなど、日本政府の混乱ぶりが見て取れる。
北朝鮮がミサイル発射をしたのは、9月に行われた米韓合同軍事演習への報復という指摘がある。確かにそういう面はあり、米韓合同軍事演習が実施されれば、北朝鮮は国内の建前上、これに対抗する軍事演習を展開しなければならない。この出費がかさむため、北朝鮮は韓国の歴代政権に「米韓合同軍事演習の中止」を要請してきた。
だが、その指摘については「軍事演習は口実でしかない」との見方もある。
北朝鮮は、今年1月から相次いでミサイル発射実験を実施してきた。しかし、6月にいったん発射実験を終えている。これについてある軍事問題専門家は「6月までの実験で従前のミサイルに不具合が見つかり、そこから修正を行い、8月に燃焼実験を行いミサイルの精度を高め、9月になって発射実験を再開した」と分析する。年始からのミサイル発射実験は、一連の流れとみるべきだという。つまりは、「米韓合同軍事演習の報復」というのはミサイル発射実験を繰り返すための口実でしかなく、その裏には戦略的意図が見え隠れしているというのだ。