なぜ羽生結弦を推さずにはいられないのか…佐賀公演は5億円効果!プロ転向後も勢いを加速させた3つの要素

プロフィギュアスケーター、羽生結弦の興行が、ひとつの経済圏を築いている。
「羽生結弦経済圏」、と言ってもいいだろう。
大げさに思われる向きもあるかもしれないが、数字が示す事実である。
直近の一例を挙げれば、佐賀県は1月に開催された同県SAGAアリーナのアイスショー『RE_PRAY』で約5億円(4億8200万円)の波及効果があったと試算した。12日、14日の2日公演でこの数字、アリーナ開業以来最大の結果となった。
ノンフィクション作家で「羽生結弦」ウォッチャーの日野百草氏が、「羽生結弦経済圏」の凄さをレポートするーー。みんかぶプレミアム特集「推しの経済学」第2回。
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羽生結弦の興行には成功しかない
フィギュアスケート、日ごろオリンピックや世界大会といった競技会やその放送以外で触れる機会のない方も多いかもしれないが、羽生結弦はプロフィギュアスケーターのアイスショーとしては異例の経済規模、欧米を中心とした歴史上のアイスショーと比較しても桁違いの成功を続けている。