判明!なぜドジャーズは「大谷翔平に1000億円を払ったのか」一人で日本球界全体の3倍近い価値を創出!ヤバすぎるマネーパワーの実態
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が好調を維持している。開幕当初は元通訳の違法賭博騒動が発覚し不振が伝えられたものの、大型連休明けには3試合連続となる11号ホームランを放ち、ドジャースで初の週間MVPに選ばれた。今シーズンは投手との“二刀流”は封印するが、このまま行けばシーズン最多となる50本近くに達するペースだ。はたして「1000億円の男」は、その価値を証明し続けることができるのか。経済アナリストの佐藤健太氏は語るーー。
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大谷選手は1人だけで日本球界全体の3倍近い「価値」
大谷選手は2023年12月、ドジャースと10年総額7億ドル(約1085億円)という超大型契約に合意した。これはスポーツ界の史上最高額であり、単純計算すれば1年あたり109億円、1日約2973万円という信じられない金額だ。
米メディア「スポルティコ」が発表した世界のアスリート年収ランキング(2023年)によると、年俸に賞金、スポンサー収入などを加えて独自に計算した結果、1位はサッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手の2億7500万ドル(約426億円)で、2位はゴルフのジョン・ラーム選手の2億300万ドル(約315億円)、3位はサッカーのリオネル・メッシ選手の1億3000万ドル(約202億円)となっている。野球界トップの大谷選手は7000万ドル(約109億円)で16位だった。
ちなみに、日本プロ野球選手の最高年俸はソフトバンクの守護神、ロベルト・オスナ投手の約10億円だ。5月2日に日本プロ野球選手会が発表した年俸調査結果によれば、今季開幕時点の12球団の平均年俸は1980年の調査開始以降で最も高い4713万円で、総額は337億4551万円だった。大谷選手は1人だけで日本球界全体の3倍近い「価値」を持つ計算になる。
大谷選手の特徴は、グラウンド外の収入も多い点
大谷選手の特徴は、グラウンド外の収入も多い点だ。先のスポルティコの分析によれば5割強を広告収入などが占めている。メーカーなど10社以上と提携しており、広告効果を狙うスポンサーは後を絶たない。それは大谷選手個人だけではなく、所属球団にも「うま味」があるものだ。