水原一平氏は日ハムの裏方でいる方が幸せだったのかどうか…ネット論客「大阪の町工場で横領するのは番頭的な人」

水原一平氏の巨額横領事件は、世界中を震撼させた。ネット論客のポンデベッキオ氏は「やはり、水原一平氏は、大谷翔平選手の右腕の『器』ではなかったのではないか」と指摘するーー。
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日本中を驚愕させた水原一平氏の違法賭博
2024年の上半期に起きた最大のニュースのうちの一つとして挙げられるのが、大谷翔平選手の通訳である水原一平氏による巨額横領違法賭博事件である。日本が誇るスーパースターを巻き込んだ一大スキャンダルは、日本はもちろん、アメリカでも大きな話題となり、毎日のようにメディアによる報道合戦が繰り広げられた。
水原一平氏が事件当初に「大谷翔平が借金を肩代わりしてくれた」と発言をしたことから、一時は被害者であった大谷翔平氏にも罪が及びそうな事態に発展し、SNSでは喧々囂々の議論が巻き起こった。中には億単位の横領被害に遭っていても気が付かないなんてありえない、大谷選手も承知していたはずだ。との意見もSNSで多くみられたが、日本球界時代から大谷翔平選手のファンであった筆者は、大谷選手が良くも悪くもお金に無頓着であり、競技のことしか考えないタイプのスポーツ選手であることを知っていたため、最初から水原一平氏による横領事件だと確信していた。
町工場で番頭的なポジションの人が横領しやすいのと構図が似ている
規模は全く違うが、大阪の中小企業町工場でも、似たような横領事件の被害に遭う社長さんが沢山いるのを知っていたことも大きかった。中小企業の社長の中には、稼ぐことが大好きで得意であるが、お金そのものの管理には無頓着な人物が多く、そういった社長さんたちは煩わしい会社の経費の管理を信頼のおける右腕社員、会社の番頭的なポジションの人間に丸投げしている場合が多い。そのほうが自分の仕事に集中できるからだ。そして何年も番頭に全てを任せきっていた結果、魔が差した番頭の手によって巨額の経費を横領されてしまうのである。