「報告書はどうなった」 自民党がまた批判を受ける…長期休養明け元SPEED今井絵理子が漂わす「与党中堅議員の風格」
人気ボーカルグループ「SPEED」の元メンバーとして知られる自民党の今井絵理子参院議員がまた“炎上”した。6月初めに国会質問に立ったものの、3月末から約1カ月間も国会を欠席していたからだ。ネット上には「税金をもらっていながら長期休暇か」といった厳しい声もみられる。昨年は「エッフェル姉さん」との不名誉な異名がついた松川るい党女性局長(当時)と共にパリを視察していた今井氏。はたして、その議員活動に「立ち止まっている暇」はあるのか。経済アナリストの佐藤健太氏が解説するーー。
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元歌手というよりも「与党の中堅議員」の印象
「私立大学の公立化は自治体の判断によるものだが、地方交付税の増額など国の負担も伴い、要件が適正であることが求められる。適切な私立大学の公立化について問いたい。文部科学省はどれくらいが適正な規模であると考えているのか」。少子化の影響で定員割れする大学の存続が危ぶまれる中、今井氏は6月4日の参院文教科学委員会で経営難に陥る千葉科学大学(千葉県銚子市)の例をあげながら政府側の見解を質した。5月30日に委員会メンバーで同大を視察しており、この結果を踏まえたものだ。
今井氏は2019年に内閣府政務官に就き、国会でも質疑に立ってきた。今回の国会質問も堂々としており、元歌手というよりも「与党の中堅議員」の印象を与える。だが、その人生はSPEEDの名曲「Body&Soul」にある「刺激がもっと欲しい」というワードを思い出させるほどドキドキしたものに映る。
2019年には安倍晋三政権で内閣府政務官に就き、2022年の参院選で2期目の当選
1983年9月に沖縄県那覇市で生まれた今井氏は、1996年に女性ボーカルグループ「SPEED」のメンバーとしてデビュー。解散後はソロ活動を開始し、2004年には長男を出産した。2008年に息子の聴覚障害を公表し、障害者施設や児童養護施設の訪問・ボランティア活動を続けた。NHK「みんなの手話」の司会を担当し、手話でのコミュニケーションも得意とする。