「これは人種差別だ!」記者会見突入の元カイロ大副学部長が訴え…エジプトは”発展途上国だから”、”独裁だから”、と勝手なことばかりいう日本人
小池百合子都知事の学歴詐称疑惑が新しい展開を迎えている。これまで小池知事がカイロ大学を卒業しているのか否かについて、長い年月にわたって、議論が続いていた。環境大臣時代から小池知事を支えていた元側近で都民ファーストの会の事務総長だった弁護士の小島敏郎氏が「4年前の都知事選前に経歴詐称騒動が噴出した際にカイロ大声明を巡る裏工作に加担した」と告発、刑事告訴に踏み切った。
しかし、その刑事告発をめぐる記者会見場に現れたカイロ大学の元副学部長で、同大の卒業実務にも関わっていたというHAMZA Isam東京国際大学教授(以下、ハムザ教授)が、「卒業証明書は本物です」と証言したのだ。
みんかぶマガジン編集部は、ハムザ教授に乱入した真意と卒業証書に関する見解を聞いた。なお、ハムザ教授は、ネイティブと遜色ないレベルの日本語を話す。また、雑談において、朝日新聞と東京新聞の政治報道における姿勢の違いも理解していた。インタビューは、6月24日午後、埼玉県の本川越駅付近において、日本語で行っている。
ハムザ氏はカイロ大が不正に小池氏を卒業させたと疑惑をかけられていることに「エジプト人差別だ!」と怒りを露にした。連続インタビュー全3回の2回目ーー。
目次
小池百合子のアラビア語は「ちゃんとしている」
ーー小池百合子知事はアラビア語の学力が欠如し、卒業できるわけがないという疑惑があります。小池知事の語学力について率直な感想を教えてください。
(ハムザ教授)
(小池知事のアラビア語を話す動画を聞いてもらいながら)私はアラビア語の先生ではないけど……。小池さんのアラビア語は、英語で言えば「DECENT」(悪くない、ちゃんとしている)。自己表現できてます。話していることは伝わってます。
ーーこれはエジプト訛りなのですか。
(ハムザ教授)
小池知事はエジプトで勉強しているんだから当たり前ですよ。日本でも関西弁、東北弁、ズーズー弁があるように、アラブの国は22カ国あり、エジプトの中にも方言があります。
中でもエジプトの言葉は、アラブでよく通じるはずです。なぜかと言いますと、90年前にエジプトでラジオ放送ができて、映画もできました。歌やドラマとかが広まりました。小池さんの言葉は、ときどき文語を交えながらエジプト訛りで話していますね。
「日本人の先生たちもアラビア語そんなに上手くない」
ーー語学力が欠如しているような指摘もあるし、実際にたどたどしく話しているように見えるシーンもある。