トランプ勝利へ!「口先介入だけで円急落」日本の危機…元金融担当相・渡辺喜美解説「トランプの経済政策3ステップ」とは

11月の米大統領選挙は、現職のジョー・バイデン大統領が7月21日に撤退表明し、カマラ・ハリス副大統領を民主党候補に後継指名した。対する共和党候補のドナルド・トランプ前大統領は銃撃事件を乗り越えて勢いを見せている。世界中が注目するトップリーダーになるのは誰か。そして、世界に与える影響は。金融担当相や規制改革担当相などを務めた渡辺喜美氏に今後の展開や日本への影響などについて聞いた。連続インタビュー第1回。(聞き手・経済アナリストの佐藤健太氏)
目次
バイデンも受け要らざるを得なかったバイデンおろし
――7月13日、米ペンシルバニア州バトラーの集会でトランプ前大統領が銃撃されました。日本では2022年7月に安倍晋三元首相が演説中に銃撃されて亡くなり、2023年4月には和歌山市の漁港で岸田文雄首相に向かって爆弾が投げ込まれる事件が起きただけに、衝撃的な映像には多くの人々が心を痛めたと思います。トランプ氏が耳を負傷しながらも聴衆に向かって拳を振り上げ、「ファイト!」と繰り返すシーンが印象的でした。
(渡辺喜美氏:以下、渡辺氏)