カマラ・ハリス、5つの重大問題「優勢報道でも、大統領には選ばれない」…16年にトランプ当選を予言した政治アナリストが断言

民主党ジョー・バイデン氏が大統領選からの撤退を発表し、公認に現副大統領のカマラ・ハリス氏を氏名した。混迷極まる米大統領選はどんな結末を迎えるのか。その時日本にはどんな影響があるのか。トランプ氏が米ブルームバーグ通信のインタビューで、米国がドル高により「大きな問題を抱えている」「対ドルでの円安や人民元安がはなはだしい」「(米国の輸出企業にとって)すさまじい負担だ」と述べると、ドル円相場は一時155円台前半をつけるなど、円が急伸した。その後も円高進行は続く。大統領選の行方は日経平均の高騰を支えている日本の輸出企業の業績に大きく影響することになる。それだけでなく、地政学リスクをとっても、トランプ氏はウクライナとロシアの和平に持ち込む考えて、世界が大きく揺れそうだ。
2016年の大統領選で各メディアや識者が民主党ヒラリー・クリントン候補(当時)の優勢を伝える中、ずばりトランプ氏の当選をあてた国際政治学者で早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉氏が解説する。勝つのはどっちなのかーー。
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ハリス候補にリベラルメディアがバカ騒ぎ
バイデン大統領が党内圧力に屈し次期大統領レースから辞退した。そして、民主党の新たなライジングスターとしてカマラ・ハリス副大統領が取り上げられている。米国のリベラルメディアはハリスを救世主のように取り上げ、日本メディアはそのリベラルな米国のメディアの論調を相も変わらず垂れ流している。
大統領選挙で民主党の氏名を新たにほぼ確実にしたハリスに対する御祝儀相場の支持率を真に受けて、その直後に行われた複数の世論調査でたった1つの世論調査で、全米支持率でハリスがトランプを上回っただけで有頂天騒ぎである。