辞めたらチャラ!もう忘れ去られた岸田首相…「首相給与引き上げ」「マイナ保険証」「裏金問題」の実績と「ドラ息子秘書」「エッフェル姉さん」の影
岸田文雄首相は14日、来月予定される自民党の総裁選に再出馬しない意向を明らかにした。岸田氏を巡っては、政治資金問題などで辞任を求める声が高まっていた。早くも次の総裁には石破茂氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏などの名前が上がっているが……。そもそも岸田首相はこの3年間何をやってきたのだろうか。これまで岸田首相と政治問題について、政治関係者をひたすら取材してきたルポ作家の日野百草氏が語る――。
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早くも忘れ去られようとしている岸田首相
いまや「次の総裁は誰か」の話でもちきりである。
そして、早くも岸田文雄首相が忘れ去られようとしている。
まだ在任期間中なのに過去の人扱いはかわいそうだ。なので9月で退任する岸田首相の「思い出」を時系列にこだわらず、思い出すまま簡便に書き出す。
- 増税
- 各種控除引き下げ
- 社会保険料の上乗せ(異次元の少子化対策)
- インボイス
- マイナンバーカードの連携促進
- 紙の保険証新規発行廃止
- LGBT理解増進法成立
- インバウンド拡大アクションプラン
- 旧統一教会問題
- 政治資金パーティー裏金事件
- 息子の政務担当首相秘書官就任と更迭騒動
- エッフェル姉さん
- 石油大手各社にガソリン補助金(7回延長)
- 労働者の最低賃金1000円達成(全国加重平均)
- 総理および閣僚の給与引き上げ
- 増税
増税が被ったような気がするが、被ってしまうほどに増税感ばかりであった。
それにしても、「いつのことだか~思い出してごらん~」で始まる『思い出のアルバム』という卒園歌があるが、岸田幼稚園の3年間、このように思い出はあっても「あんなことこんなこと」思い出したくもないものばかりであった。
ちなみに岸田首相在任中は物価高、円安などもあるが、対応の是非はともかく前任までの負の蓄積、誰が首相でも遅かれ早かれ到来したように思う。ある意味、尻拭いというべきか。
「成果は大きなものがあったと自負している」
あとは岸田政権、不祥事まみれで大量の自民党からの離党議員や辞職議員を出したことか。「辞めたから全部チャラ」というのもこの国の悪習だと思うが、もう記憶の彼方でまんまと逃げおおせた元自民党議員や元国会議員もいる。
岸田首相は8月の総裁選不出馬、首相退任の理由をこう語った。