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資産防衛のために円以外の通貨を持つ選択肢…王道の米ドル以外にもある魅力的な通貨の選び方

 為替リスクはあるが、投資元本の毀損リスクが少ない外貨預金は投資初心者にもオススメの金融商品だ。外貨預金には様々な通貨があるものの、どの通貨を選ぶのがよいだろうか?外貨預金を始める際の通貨など、外貨預金を始める際の考え方を紹介する。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第6回。

目次

下落が続く円の価値

 為替はその国の通貨価値を示す役割も持ちます。過去100円を割れていたドル円レートは、2024年7月には一時161円目前まで進みました。為替市場は行き過ぎる傾向があるため、100円割れや161円目前というのは行き過ぎの可能性もあります。しかし1ドル100円割れの時代に比べると、現在は確実に円安=円の価値が落ちている面は否定できません。

 通貨ペアは2つの通貨の組み合わせです。ドル円と言う通貨ペアはドルと円の交換レートですが、ユーロ円、豪ドル円なども軒並み円安が進んでおり、世界的に円の価値下落が進んでいます。

資産防衛のために円以外の通貨を持つ選択肢

 円の価値下落が続く現在、同じ1万円を持っていても、インフレのみならず為替の観点からも1万円の価値下落が進む状態にあります。国内で生活する限り大きな影響はないように見えますが、日本は資源・食料の多くを輸入に頼る国です。円の価値下落は輸入価格の上昇につながります。インフレ開始以前から、円安による輸入品の価格上昇を覚えている方も少なくないでしょう。

 その中で、資産の全額を円で持つのではなく、一部を外貨で持つことは、資産防衛の有効な手段です。外貨資産といえば米国株が昨今では話題です。しかし株式のように価格変動リスクを取りたくない方には、価格変動リスクの低い外貨預金という選択肢があります。

外貨預金を行うなら外せない米ドル預金

 国際基軸通貨と言えば米ドルです。アメリカは世界最大の経済大国かつ軍事大国です。数年前は中国がアメリカの覇権に挑戦する構図もありましたが、中国経済の後退とともにアメリカ経済の強さがより際立つ結果となりました。

 ただし、2024年9月にアメリカは2年半振りに利下げを行いました。利下げは通貨に対しては下押し圧力となるため、今後米ドルの価値は下落する可能性があります。

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この記事の著者
石井僚一

金融・投資ライター 大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式や為替の関連記事、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆中。ブックライティングやインタビューも手掛けている。 Twitter:@writerIshii

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