少額資金でもできる不動産投資という選択肢…不動産投資のメリット・デメリットともに解説

インフレに入り不動産投資に注目する投資家も増えている。しかしワンルームマンションでも数百万円の資金が必要となるため、敷居の高さは否定できない。こちらの記事ではインフレに強い不動産投資の特徴に加え、小口でも投資できる不動産投資の方法を紹介する。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第8回。
目次
資産運用のもう1つの手段、不動産投資
投資と耳にする時、多くの方が株式や投資信託などの金融商品を思い浮かべるのではないでしょうか? しかし、投資でお金を投じる先は金融商品に限りません。近年では腕時計そしてウィスキー、果てはポケモンカードも投資対象となりました。資産性のないモノに対する過度な投資は投機となりますが、資産価値があるモノを購入して値上がりを待つ、というのは立派な投資です。
その中で、不動産は金融商品と並び古くから投資対象として認知されています。立地のよい場所に商業ビルなどを所有すれば、入居者に困らないため安定した賃料収入が得られます。また金融商品と異なり、日々の相場変動を気にする必要もありません。
不動産投資のメリット
不動産投資のメリットとしては、以下2点があげられます。
- 価格の安定及び賃料収入の安定
- インフレへの強さ
不動産は金融商品と異なり、日々の価格変動のストレスはありません。また賃料収入は、立地などがよければ安定的に得られます。日々の価格変動がない点に加えて賃料収入の安定性が、不動産投資の最大のメリットと言えるでしょう。
次に不動産はインフレに強い実物資産です。2022年2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻を契機として、世界的にインフレが進んでいます。日本も長く続いたデフレを脱して、物価が上昇しています。不動産は実物資産であり、インフレ期には価格が上昇しやすい資産です。インフレ期は、インフレ耐性が強い防御的側面からも、不動産投資に注目が集まります。
不動産投資のデメリット
次に不動産投資のデメリットを2点あげてみましょう。
- 投資金額が大きくなる
- 管理に手間がかかる
不動産投資も範囲が広く、ビルの1棟買いからマンションのワンルームまで様々です。しかしワンルームマンションでも数百万円の資金が必要です。よって投資するには一定の資金が必要であり、お試し投資ができる対象ではありません。
また投資用不動産からは賃料収入が得られますが、物件に問題が生じればその対応が必要です。金融商品のように、投資した後はほったらかしでOK,という訳にはいきません。不動産管理会社に管理を完全に任せることもできますが、当然費用がかかる=利回りが低下します。不動産には人が実際に生活するため、日常のメンテナンスなどの手間が生じざるを得ません。