中国の戦略投資分野はどこなのか「5つの銘柄をピックアップ」…EV・半導体続くが、重荷になる企業も「どうなる景気対策」

本稿で紹介している個別銘柄:ブイ・テクノロジー(7717)、TDK(6762)、村田製作所(6981)、フェローテックHD(6890)、ディスコ(6146)
中国は景気悪化が続く中でも、特定分野への投資は続いている。中国が戦略的に投資を行う分野から恩恵を得られるのはどのような銘柄なのだろうか。中国向けの売上比率が高く、また中国の戦略投資分野で取引があり恩恵が見込まれる銘柄を取り上げる。みんかぶプレミアム特集「2025年最強銘柄84」第7回「中国関連銘柄」ーー。
目次
景気対策が期待される中国
不動産価格の下落などを背景に中国経済の低迷が続いています。中国のEV業界の活況のニュースは時折目にする機会があるものの、中国経済全体としては依然として厳しい状態にあります。その中で中国政府の財政出動への期待感があります。これまで大きな財政出動を行わずに来ている中国は、景気対策に対する切り札をまだ切っていません。
中国が重荷となる企業も出ている
日産は2024年3月期決算の大幅下方修正の予想を10月に出しました。日産はこれまで中国事業の売上比率の高い企業でしたが、現地メーカーの台頭やEV化の波に乗れずに中国事業が重荷となりつつあります。また一時中国で人気となっていた資生堂も、中国での事業が曲がり角を迎えています。
中国の売上比率が高い企業については、日産や資生堂のように現地でのビジネスが逆回転を始めている企業も生じており注意が必要です。