ビックカメラ、ドン・キホーテ、ウエルシアグループ…為替情勢に左右されにくいインバウンド銘柄を厳選公開!

本稿で紹介している個別銘柄:JR東日本(9020)、JR東海(9022)、JR西日本(9021)、JR九州(9142)、パン・パシフィック・インターナショナルHD(7532)、ビックカメラ(3048)、ウエルシアHD(3141)、ツルハHD(3391)、マツキヨココカラ&カンパニー(3088)、サンリオ(8136)、オリエンタルランド(4661)、任天堂(7974)
7月に160円を超えていたドル円はピークアウトした状態だ。また、訪日外国人観光客の数はコロナ前の水準を回復したものの、爆買いが終了するなどインバウンド消費には変化も見られる。今回は、底堅くインバウンド需要が見込めるインバウンド銘柄を取り上げる。みんかぶマガジン特集「2025年最強銘柄84」第10回「インバウンド」ーー。
目次
8ヵ月続けて月間訪日外国人の数が記録更新
繁華街などを歩くと、訪日外国人数は完全にコロナ禍前に戻ったと感じる機会が増えました。日本政府観光局の発表では、2024年は9月まで8ヵ月続けて月間の訪日外国人は最高を記録しています。
昨年は中国人観光客の減少が指摘されていたものの、2024年9月は中国からの訪日客数は韓国(656,700人)に次ぐ2位(652,300人)であり、中国からの観光客もほぼ戻りました。訪日外国人の数としては、コロナ禍前の水準を完全に回復したと言えるでしょう。
円安のピークアウトで消費行動が変化する可能性も
為替市場ではドル円が7月に161円まで円安が進みました。インバウンド消費は円安とともに盛り上がった面があります。しかしその後、円高が進み9月には一時140円を割りました。11月は150円台を回復しているものの、一方的に進んだ円安はピークアウトしています。過去に比べると依然として円安水準にあるため、外国人観光客の来日は続くと予想されますが、円安のピークアウトでインバウンド消費に変化が生じる可能性も。特に高額消費の分野は、円高が進むと消費への影響が懸念されます。