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石破首相に問うた「石丸伸二と地方創生」政治のあり方として適切なのか疑問「私の地方創生は田中角栄とは違う」

 令和7年(2025年)1月8日、NHK「首相動静」の表記によれば、<16:29 ネットメディア「みんかぶマガジン」のインタビュー(~17:02)>に、石破茂首相へのインタビューを行った。インタビューは、SNS規制、地方創生、減税、経済政策など国政の主要課題について行われた。なお、掲載にあたって読みやすさや話題のまとまりを重視して、順序を入れ替えた部分がある。今回は「地方創生」「石丸伸二・前安芸高田市長」について。(聞き手は、鈴木聖也みんかぶ編集長、小倉健一)全5回の第2回。

目次

石破総理は地方創生を推進することを表明

 石破首相は令和7年の年頭所感で、急速に進む人口減少が地域と経済の活力を低下させている現状を指摘。その中で、東京への一極集中を是正し、地方創生を推進することで、多様な国民が幸せを実感できる日本を目指すと表明した。

 地方創生の一環として、地域の潜在力を最大限に引き出し、国民が豊かさを実感できる「賃上げと投資がけん引する成長型経済」への移行を提起している。石破総理大臣は、地方創生が日本の未来を支える重要な課題であり、これを通じて人口減少による影響を克服するという。

地方の潜在力を最大限に引き出したい

――まず、「地方創生」についてお伺いしたい。これまでの歴代内閣でも「地方創生」という言葉は存在していたが、石破政権における地方創生はこれまでのものとどう違うのか。また、それにより国民の生活はどのように変わるのか。

石破茂総理大臣

(石破内閣の)地方創生という考え方で一番近いのは、竹下登元総理が行った「ふるさと創生」だと思う。地方創生という言葉自体は10年前に初めて使われたが、それ以前は「ふるさと創生」や「田園都市構想」、「日本列島改造論」など、さまざまな名前で地方振興が語られてきた。それらはどれも「恵まれない地方に光を当てよう」という発想が基本にあった。

 田中角栄元総理の「日本列島改造論」では、新幹線や高速道路を日本全国に整備することで利便性を高めるという考え方が中心だった。これらはインフラ整備、つまりハード面への投資に重点が置かれていた。その後、竹下登元総理の「ふるさと創生」によって、そうした発想は少し変わった。具体的には、全国どの町や村にも1億円を配り、それをどう使うかは地域自身が決めるという取り組みだった。この1億円が単なるばらまきだという批判もあったが、実際はそうではない。1億円をどう活用するかで、その町や村の知恵や力が問われる仕組みだった。それぞれの地域の魅力を最大限に引き出すのは地方の皆さん方のやることなんですよ、と。私が進めようとしている地方創生は、この「ふるさと創生」に近く、ソフトの面で地方の挑戦を後押ししていくというものだ。

 これまでの「地方創生」は地域格差の是正、あるいは恵まれない地域を支援するという発想に基づいていた。しかし、これからの地方創生はそうではない。各地域が持つポテンシャル、つまり潜在的な力を最大限に引き出すことを目指している。もしそれができなければ、この国全体が衰退してしまうという危機感がある。

地方に「わくわく」「ドキドキ」が足りない

――地方には潜在的な力があるということだが、それでも人口が減少している。特に若者や女性が地方を離れていく現状について、どのように考えているのか。

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