止まらない「親子上場解消の波」…これはメガトレンド!25年はどの会社だ「注目の4銘柄」FDK、日産車体

本稿で紹介している個別銘柄:富士通ゼネラル(6755)、FDK(6955)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)、日産車体(7222)、楽天銀行(5838)
東京証券取引所は親子上場に対し厳しいスタンスを取るようになった。2024年も複数の親子上場が解消され、2025年には1月に富士通グループの富士通ゼネラルのTOBが発表された。2025年も親子上場の解消の流れが続くと予想される中で、今後親子上場解消がなされる可能性のある銘柄を取り上げる。みんかぶプレミアム特集「ブレイク予測!最強銘柄」第3回は「親子上場解消」ーー。
目次
国内で親子上場の解消が徐々に進んでいる
国内株式市場では古くから親子上場がなされています。上場企業の子会社が上場することで、親会社は子会社の経営権を維持しながら、株式の一部売却で資金調達が可能です。
ただし子会社の外部株主から見ると、親子上場は子会社のガバナンスに懸念が残ります。また子会社上場は、上場企業グループとして企業価値を一部社外に流出させる行為でもあり、海外投資家中心に長く批判のあった制度です。
しかし、東京証券取引所は徐々に親子上場解消に向けた制度改正などを進め、2020年代に入り親子上場に対して厳しい姿勢を取るようになりました。その結果、親会社が子会社をTOBして完全子会社化する、他社に子会社を売却するなど、親子上場の解消が着実に進んでいます。
2025年は親子上場の解消で始まる
2025年も親子上場の解消が複数発生すると予想される中で、1月はパロマ・リームHD(未上場)が富士通ゼネラル<6755>をTOBすると発表しました。これまで富士通グループは非中核上場子会社の売却を表明しており、本TOBは富士通グループの親子上場解消のプロセスの一環となります。(富士通ゼネラルはTOBの後に上場廃止となる予定)
富士通ゼネラルへのTOBは、2025年も親子上場解消が株式市場のテーマとなる可能性を示唆する案件と言えるでしょう。
親子上場解消の可能性のある4銘柄
親子上場の解消の可能性がある銘柄について、以下に4銘柄を取り上げました。