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恐怖の発言!トランプの刺客・ギャバード国家情報長官「ヤバすぎる反日思想」…国際政治アナリストが警告「彼女の歴史感を日本人は甘くみるな」

 米国のドナルド・トランプ大統領は3月6日「アメリカは日本を防衛しなければならないが、日本は我々を守る義務はない」と日米安保の片務性に不満を表した。「日本はアメリカに基地を提供する義務を負っている。これは他のどの国も負っていないもので、一方的にアメリカが日本を守り、日本は一方的に守ってもらっているという、そういう関係だけではない」と反論した。また日本メディアもトランプを批判する言説を展開した。早稲田大学招聘研究員で国際政治アナリストの渡瀬裕也哉氏は、日本におけるトランプ報道の問題点を解説するーー。全3回連載の3回。

目次

反日意識を持っているギャバ―ド国家情報長官

 日本に来日したトゥルシー・ギャバ―ド国家情報長官は根深い反日意識を持っているようだ。しかし、およそその認識は現実の日本に対するファクトに欠けるものであり、今後日本政府はトランプ政権の情報部部門を統括する彼女に対して正しい現状を伝えていくことが必要だ。

 2024年12月7日に彼女は自らのXでこう呟いた。

「日本の太平洋侵略を思い起こすとき、私たちは自分自身に問いかける必要がある。現在進行中の日本の再軍備は本当に良い考えなのか? 近視眼的で利己的な指導者たちが、私たちを再び再軍備された日本と直面させることにならないよう注意する必要がある。」

 元々ハワイ州選出の民主党下院議員であったギャバ―ドが政治的なポジショントークとして、このような発言をしていたとしたら、日本人は彼女の発言を「ためにするもの」として許容できたかもしれない。しかし、ギャバ―ド氏の発言が対中国で本格化に動こうとしている米国でも問題視されることになった。

 ギャバ―ド国家上庁長官の上院承認手続きとして行われた公聴会で、民主党のキルステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出)との間で下記のようなやり取りがなされた。少し長いが重要なことなので是非一読してみてほしい。

ギャバード国務長官、あなたの懸念は何でしたか

<キルステン・ギリブランド>

「ありがとうございます、議長。中国については、引き続きお話を伺いたいのですが、これは議長の担当分野において非常に重要な部分です。軍事面では、議長は過去 15 年間にわたり、中国の体制や、中国が宇宙、海軍、空軍の能力など、ありとあらゆる能力をどのように構築しているかについて聴聞会を行ってきたと承知しています。

 そして、それが、悪名高い対外影響力や台湾に対する野望と合致し、非常に危険で懸念すべきシナリオを生み出しています。そこで日本についてお聞きしたいのですが、最近、1年半ほど前、13か月前に、日本が独自の防衛体制を構築するのを認めるのは賢明ではないとおっしゃっていました。それは近視眼的だとおっしゃっていました。そのことについて少しお話しいただけますか。

 なぜなら、日本との同盟は、中国の悪意ある活動から我々を守る上で非常に重要だからです。地理的な理由だけでなく、過去50年間、彼らは緊密な同盟国でした。我々が頼りにしている同盟国です。我々は情報を共有し、作戦を共有しています。彼らは素晴らしい同盟国です。それで、あなたの懸念は何でしたか。その点について何か考えが変わったことはありますか」

反日的な見解のレポートを連邦議員に提供すると堂々と述べた

<トゥルシ・ギャバード>

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この記事の著者
渡瀬 裕哉

1981年生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。 早稲田大学公共政策研究所招聘研究員、事業創造大学院大学国際公共政策研究所上席研究員。機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。2016年トランプ大統領当選、2020年民主党による大統領・連邦上下両院勝利を正確に予測し、米国政治に関する分析力に定評がある。『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)、『2020年大統領選挙後の世界と日本 』(すばる舎)、『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』(すばる舎)

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