国民民主・玉木が捨てた山尾志桜里…会見前に伝えた「最悪の言葉」に嫌悪感広がる「後ろから撃つ行為は一番やってはいけないこと」

波紋を呼んだ国民民主党による山尾志桜里・元衆議院議員の参議院選の公認。山尾氏本人から説明がないことに世間から批判を集めていたが、そんな中で開かれた山尾氏の出馬会見、多くの一般国民のみならず国民民主党支持者からも納得にいくようなものにはならなかった。そして会見の翌日、国民民主党は山尾氏の公認見送りを発表した。一体この茶番劇はなんだったのだろうか。ルポ作家の日野百草氏が取材したーー。
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結党メンバーの山尾しおりさん。どうしても必要な人材です
「こちらから、えー、その能力を買ってお誘いしたにも関わらずですね、えー、公認に至らなかったことについては、あの、率直にお詫びを申し上げたい」
6月12日、国民民主党、玉木雄一郎代表は元・衆議院議員で元・同党広報局長の山尾志桜里氏を公認見送りとした。
国民民主党は山尾氏と共に5月14日、7月の参院選に向けて須藤元気氏、足立康史氏、薬師寺道代氏を追加公認としたが同日に平岩征樹衆院議員(国民・比例近畿)が偽名不倫騒動で離党、そのちぐはぐな「再出発」に多くが不安視した通りの結果となってしまった。
ところで「公認見送り」としているが筆者の手元にある国民民主党の号外(5月23日付)を読む限り、
〈国民民主党は、第27回参議院議員選挙
全国比例代表の候補予定者として
国民民主党参議院比例区第9総支部長
山尾しおりさんを
公認決定しました〉
とあるので「公認取り消し」ではないかと思うのだが、このあたりの言い回しからも同党がそうとうに苦心している様子がわかる。本稿ではこの「公認決定」に倣い「公認見送り」および「公認予定」という言葉は使わないこととする。
ちなみにこの号外には、
〈結党メンバーの山尾しおりさん。
どうしても必要な人材です。〉
という言葉とともに玉木代表の笑顔が添えられているのだが、いまとなっては玉木代表そのものが透けて見えてしまう。
これまで本人が認め、謝罪を繰り返した元グラビアアイドルとの不倫にしろ「(備蓄米は)動物のエサ」発言にしろ、山尾氏と同様に公認取り消しとなった高橋茉莉氏(国民民主党、衆院東京15区補選候補予定者)の自死に関して「一般人の自殺をことさら報じる意義があるのか」とXでポストした言葉も含め、やはり玉木代表という存在が透けて見えてしまう。
玉木代表、たびたび一般ユーザーから「そういうとこだぞ」とセットでポストされるところを見るにつけ、まさに「そういうとこ」なのだと思う。