第1回 連載、始めました。

この連載は、ヘナチョコ投資家だった豆原里芽が、これから本格的に投資を始める読者のために頭の中を晒して紡いだ言葉の数々、すなわち投資エッセイである。
【この記事で言いたいこと】
- 投資はかんたんで楽しい! あなたにもできるよ。
- 自分で考えて責任を持てる範囲でやっていければ、立派な投資家だよ。
ちょっと聞いてくださいな
みんかぶの編集者に「エッセイを書いて」と依頼された時のわたしの脳内ボイスはこうだった。
―――わたしがエッセイを書くって???? 無理無理無理無理、絶対ムリ!!!! 「投資家のさとめです♪」みたいなこと絶対言えないし。なにか勘違いしてるんじゃないの? どうしよう……
こんなふうに戦々恐々としたのだが、まったく心配はいらなかった。スゴイ投資家であることなんか最初から期待されていない。
そりゃそうだ。編集の人は全部お見通しなんだからさ。
わたしの投資遍歴は15年に及ぶ
2006年、わたしは新卒でメガバンクに就職し、給料で国債を買った。これが人生最初の投資である。購入した動機は「先輩に言われたから」だった。
次の給料では「先輩が持っているから」という理由で高格付資源国の公社債投資信託を積み立て始めた。
こうしてわたしは自分の相場観などなく、投資の目的も持たず、ただ「信頼できそうな人がやっている」という理由で、投資の世界に足を踏み入れてしまった。
2007年の夏、株式に手を出した。
「株を持っていると、決算月に株主優待ってものがもらえるらしい」
これが、初めて株を買った動機であった。株主優待でドリンクチケットがもらえる「スターバックス」は、2015年に上場廃止したんだよね。よい優待だったなあ。
さらに「株価が下がってて買いやすいから」と軽い気持ちで買った某株は、ボーナスで買った途端、みるみる株価が下がり始めた。
わたしが買った株式は、これ以降もどんどん下がり続けて、その結果、わたしは資産を半分以下に減らしてしまった。
2000年代の日経平均は2007年7月の18,261.98円をピークに、2009年3月につけた7054.98円の底値まで、ジェットコースター並みに下落を続けている。
そう、わたしが株式デビューした時は、2008年9月の大恐慌「リーマン・ショック」の直前だったのだ!
―――その後、某社は倒産したんだよ。株の価値がゼロになる経験って、今思うとレアだよね。
マイナスになっていくばかりの資産金額。ショックは大きかったが、同時にとても面白いとも思ってしまった。
「どうして、株価は上下するんだろう?」
ここから、好奇心にまかせたわたしの投資遍歴が始まった。
2012年のアベノミクスでは損をするという稀代の才能の無さを発揮。
この頃から、長期投資を実践していればと思わずにはいられない。
たくさんの失敗から、最近になってようやく自分には大きなリスクに耐えられる心臓がないこと、およびコツコツと順調に資産を築く能力を磨くのをうっかり忘れていたことに気付いた。
―――どうして資産が増えてないのかほんと不思議なんだけど。増えたのは知識だけなんだよね。
【ここまでの要約】
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この連載で書いてみたいこと
こんな筆者であるが、みんかぶ編集部からのお誘いをありがたく受けることにした。
投資の才能がない筆者だからこそ、これから一歩踏み出そうという読者に、勇気を持ってもらえる記事が書けると思ったからだ。これから読者の皆さんと一緒に、投資やトレードについて改めて学び、実践の中で成長していきたい。
過去の失敗を生かし、「資産形成」という視点もプラスしようと思う。
―――どうしよう。ワクワクしてきた!
ポートフォリオにどんな株や通貨や債券、金融資産を取り入れようか。今度こそ、資産形成する分と、リスクを積極的にとる分の究極のバランスを見つけたいのだ。
正直に言うと、この2021年夏から投資をしていない。Webライター業に全振りで、この上昇の波にちっとも乗れていないのだ。
―――くやしい!! くやしいよ!!
【次回以降のテーマ(案)】
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この連載の目的は実践して学びながら、究極のバランスを追求し資産形成することだ!
―――具体的な数値目標は、おいおい考えるとして、まずは準備が大切だ。焦らずにやろう。市場は逃げたりはしないのだから。今世界的に相場が上がってるから、ジリジリはしてるけど。
次回は、タイトルにもなっているポートフォリオについて一度じっくり考えようと思う。
「投資を考える土台としてポートフォリオで何ができるか」「今後どうポートフォリオを使っていくか」「投資比率の黄金比はあるのか」などの話を通じて、どんな投資をしていくか考えてみたい。
【最後にひと言】
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