介護に励む名物FIRE投資家の苦悩と「たどり着いた投資しながら介護する方法」…もしエヌビディア株を8年前に100万円買っていたら、今いくら?

みんかぶプレミアム特集「逃げの介護」第4回は、FIRE投資家の桶井道が親の介護と投資の両立方法を語る。「介護も株価も思い通りにはいかない」。米国株の魅力についても、あわせてお届けするーー。
目次
米国成長株の魅力をエヌビディアってそもそもなんの会社なのだ
2022年から軟調が続いていた米国株ですが、しっかり利益を出しているか、将来の展望が明るい企業については株価が反発しています。そのひとつがエヌビディアです。日本でも投資家の間では有名な半導体関連企業で 2023年5月には時価総額は1兆ドル(約150兆円)を突破しました。これは史上8社目の快挙であり、これまでに達成した企業にはアップルやアマゾン、テスラなど誰でも知る名が並びます。日本企業の時価総額首位がトヨタ自動車の43兆円(2023/09/12時点)ですから、注目の大きさがうかがえます。
エヌビディアは、半導体を設計している米国企業です。画像処理半導体のGPU (グラフィック・プロセッシング・ユニット)の設計を得意としています。最近は、生成AI関連で注目を浴びています。生成AIとは、文書、画像、音声、プログラムコードなど様々なコンテンツを生成することが可能な人工知能です。今後、伸びる生成AI分野において、エヌビディアの半導体に対する需要が高まると予想されており、株価も大きく上昇しています。
◆業績推移◆
業績推移を見ましょう。
決算年度 / 売上 / 営業利益
2015年 / 4,682 / 759
2016年 / 5,010 / 878
2017年 / 6,910 / 1,937
2018年 / 9,714 / 3,210
2019年 / 11,716 / 3,804
2020年 / 10,918 / 2,846
2021年 / 16,675 / 4,532
2022年 / 26,914 / 10,041
2023年 / 26,974 / 5,577
※1月決算
※単位:百万米ドル
ほとんどの年で増収増益を果たしています。直近3年間の増収率の平均は約35%、同増益率は約25%と成長力は優秀です。直近3年間の平均営業利益率は約28%と、稼ぐ力も優秀です。

◆株価推移
株価推移を見てみましょう。途中で株式分割していますので、それを換算して表記します。単位は米ドル、それぞれ終値(各年、年末の株価)です。
(単位:米ドル)
2015年 8.24
2016年 26.69
2017年 48.38
2018年 33.38
2019年 58.83
2020年 130.55
2021年 294.11
2022年 146.14
2023年9月8日 455.72
業績や投資家の期待値に連動するように、株価は順調に伸びてきました。約8年前の2015年の終値は8.24ドルでしたが2023年9月8日現在では455.72ドルです。
もし8年前に100万円買っていたら、天文学的数字に
もしも、エヌビディア株を8年前に100万円買っていたら、今ごろいくらになっているのでしょうか。