15年で資産51倍にした元スロプロ投資家の“銘柄選定の極意’’…決算前に30~50%上昇した銘柄に注目せよ

本稿で紹介している個別銘柄:野村マイクロ・サイエンス(6254)、やまみ(2820)、ラウンドワン(4680)
特定の投資家の真似をする「イナゴ投資」によって財を成す人もいる一方、自身で適切な投資判断を下すのは難しく、損失を被るケースも少なくない。
長期的に勝ち続けるためには、やはりテクニカルやファンダメンタルズ分析など、しっかりとした基準に基づいて投資を行うことが重要になってくる。
今回クローズアップするのは、パチスロで培った「期待値理論」を駆使し、15年間で資産を51倍に増やしたトワッピー氏(X:@towa_value)だ。
なんとなく投資をしている人にとって、彼が語る上記の理論に基づく投資法は、目から鱗だろう。
みんかぶマガジンの短期連載「元スロプロ投資家が説く、負けない株の期待値理論」第2回では、トワッピー氏の銘柄選定方法と2024年の振り返りについて話を伺った。
目次
決算前に30〜50%上昇した銘柄に注意せよ
ーー銘柄の選び方や買い方、売り方について教えてください。
まず、銘柄の選び方についてですが、基本的には適時開示の情報を見ています。ほかには、Xで投資がうまい方の情報を参考に取りこぼしているものを見たり、「四季報速報」や「日経新聞」のニュースをチェックしています。
セクター別で言うと、例えば化学セクターの場合は「化学工業日報」のニュースなどを見ることが多いです。
基本的に、情報がない状態での売買は避けるよう心掛けています。モメンタムトレード(※1)を行うこともありますが、なるべくポジションを入れ替え、ポジショントレード(※2)のような方法をとっています。例えば、欲しい銘柄がでてきた場合、100あるポジションのうち5%を、主に決算前後のタイミングで現在のポジションと入れ替えるといった感じです。
※1.直近で大幅な価格変動を経験した取引商品に焦点を当てた戦術
※2.数週間から数か月、あるいは数年という中長期の期間でポジションを保有し、大きな利益を狙う投資手法
また、期待値が高く次の決算も期待されている銘柄が、決算前に30%や50%も上昇している場合、たとえ決算が良くてもそれ以上上がらないことが多いため、そのような銘柄についてはポジションを半分、もしくは半分以下にすることもあります。
特別利益で配当をだす企業には投資するべからず
ーーそのほか、注目している指標はありますか?