5億円投資家「国防総省、CIA、政府機関を主要顧客としているコノ企業に注目せよ」勝つのはここだっ!アップル、アマゾン…2025年2月米国株決算、完全解説

本稿で紹介している個別銘柄:アルファベットA(GOOGL)、アップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)、パランティア(PLTR)
1月下旬から2月上旬にかけて、マグニフィセントセブン(M7)に属する大手ハイテク企業の決算が相次いだ。
しかし、米国株のリーダーとして君臨していたアルファベットA(GOOGL)が市場予測を下回り、また、アップル(AAPL)が前期に続き悪決算を発表したことにより、その株価は軟調な動きを見せている。
こうした不透明な状況が浮上している中、今後のM7を含む米国株の見通しはどうなるのか…。
今回クローズアップするのは、登録者24万人を誇るYouTubeチャンネル『ライオン兄さんの米国株FIREが最強』を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼がCEOを務める『Financial Free College』(以下、FFC)の講師である松本侑氏だ。FFC講師である松本氏に、M7を主軸とした米国株の決算をもとに各銘柄の展望と投資戦略について話を伺った。
みんかぶマガジン「決算発表後の超速報!2025年の米国最強株投資戦略」第2回ーー。
目次
アップル株価急落。グロース株→ディフェンシブ株に
ーー続いて、アップルはどうでしょうか?
個人的にはアップルはもうグロース株とは見なしていませんが、決算の観点でお話しします。今回は売上高が前年比0.22%増加し、EPSが2.56%上昇したものの、時間外取引では株価が1.73%下がってしまいました。
ーー時間外取引で株価が下がった理由とは?
中国市場での予想を下回る業績と、アップルの収益の約50%を占めるiPhoneの売上が低調だったことが大きな要因です。
また、決算を確認する際には、全体の売上高だけでなく、主要部門の市場予想に対するパフォーマンスをしっかりと見極める必要があります。
今回は、アップルの稼ぎ頭であるiPhoneの売上が市場予想を大幅に下回ったことで株価が下落しました。現在のアップルの売上高成長率は高くても6%程度であり、成長は期待しづらい状況です。
ーーーアップルの業績は、このまま衰退していくのでしょうか?
もう3、4年前のような成長は期待できないですが、アップルの強みは自社株買いにあります。当期純利益の約10%を自社株買いに充てることで、株価の大幅な下落を防いでいます。そのため、株価の暴落はしにくく、急騰もしない安定した投資先と言えます。
また、長期的な視点で見ると、アップルは14年連続で配当をだしているため、将来的にS&P 500配当貴族指数に組み入れられることがあれば、防衛的な株としてより磐石な存在になるのではないでしょうか。
ーー続いて、アマゾンについてはいかがでしょうか?
アマゾン(AMZN)は売上高はほぼ横ばいでしたが、EPSに関しては25.68%増加し、M7の中でもトップクラスの好成績でした。それにもかかわらず、決算後に株価が2%下落した要因として、AWS(アマゾン ウェブ サービス)の決算が287.9億ドルと市場予想の288.2億ドルを下回ったことが挙げられます。
一方で株価の指標自体は悪くありません。EPSの成長率は40%と高く、PERも1年前は80倍だったのに対し、現在は40倍と割安です。そのため、現在は買い場と言えるでしょう。積み立てを活用して少しずつ購入していくのが良策だと思います。
パランティア、高PERに要注意もメガトレンドは継続
ーー最後に、パランティアの業績は非常に好調だと伺いましたが。
国防総省やCIAなどの政府機関を主要顧客としているパランティア(PLTR)は、今回の決算で売上高が市場予想より5.92%増加し、EPSも27%増加しました。特に売上見通しが市場予想を上回った点が評価されています。ようやく定量面も伴ってきましたね。