手厚い優待が話題。買いやすさが魅力のソフトバンク(9434)PayPay等金融サービスを含む全セグメントが好調で増収増益!

国内トップクラスの株主数を誇る人気銘柄「ソフトバンク(9434)」。昨年、株式分割と株主優待の新設を発表し、多くの個人投資家たちから注目されました。
かつては100株単位の購入に約20万円が必要でしたが、株式分割により約2万円※で購入が可能に。これにより、若年層を含む幅広い層が投資に参入し、株主の多様化が進んでいます。
株式分割と株主優待の新設を同時に実施した背景には、より多くの個人投資家にリーチし、ソフトバンクのブランド価値を高める狙いがあります。これらの施策を通じて、ソフトバンクの成長戦略と魅力を、2025年3月期 第3四半期決算とともに深掘りしていきます。
※ 2025年3月1日時点の株価を前提とした金額であり、変動する可能性があります。
記事のポイント
- 最低投資金額が約20万円から約2万円に※
- 株主の若返りを図る理由とは
- 安定した配当と成長事業の両立
- 次世代通信技術「AI-RAN」の可能性
※ 2025年3月1日時点の株価を前提とした金額であり、変動する可能性があります。
目次
投資ハードルを大幅に下げた「ソフトバンク(9434)」狙いは“株主の若返り”
2024年10月1日、ソフトバンクは1株を10株に分割し、最低投資額を約2万円※まで引き下げました。これにより、若年層や投資初心者が投資しやすくなり、個人投資家の裾野が広がることが期待されています。
※ 2025年3月1日時点の株価を前提とした金額であり、変動する可能性があります。
また、手厚い株主優待が新設されたことも大きな話題になりました。
例えば3月27日までに100株買って1年以上保有すると、配当金860円に加え、翌年に優待1,000円分のPayPayマネーライト(※1)がもらえ、1月末の株価(200円/株)だと、配当利回り(※2)が約4.1%、優待利回りが約4.7%となります!
※1 PayPayマネーライトは譲渡・請求書払い(税金以外)、PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能です。出金や自治体への請求書払い(税金など)には利用できません。
※2 現在の配当金 年間8.6円/株と仮定した場合となります。剰余金の配当についての基本方針はソフトバンクHP<https://www.softbank.jp/corp/ir/stock/performance/>をご参照ください。
特に、キャッシュレス決済が定着した現代において、PayPayマネーライト※の優待は使い勝手の良い特典として注目されています。
※ PayPayマネーライトは譲渡・請求書払い(税金以外)、PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能です。出金や自治体への請求書払い(税金など)には利用できません。

ソフトバンクが推奨している“優待のお得なテク”もあります。一家で300株を保有する場合、1人でまとめるよりも100株ずつ3人で保有する方がPayPayマネーライトが2,000円分多くもらえるというメリットがあります。

ソフトバンクのグループ企業であるPayPay証券では、18歳未満でも証券口座を開設できるため、若年層への投資教育や家族での資産形成にも活用できます。こうした施策を通じて、PayPay証券などの関連サービスの利用拡大を狙う戦略も見えてきます。
「若者に応援してほしい」ソフトバンクのIR担当者が“施策の狙い”を解説
より多くの個人投資家に門戸を開き、長期的な関係を築くための施策として、株式分割や株主優待制度の導入に踏み切った背景や狙い、投資家に対する思いについて、同社のIR担当者に詳しく話を伺いました。
――“株主の若返り”を図る理由をお聞かせください。
当社の個人株主さまは、約7割が5~60代以上の方で比較的長期に保有いただいていますが、投資である以上、現在の株主さまもいつかは売却し利益を確定することになります。
若年層の投資家さまは、成長性のある企業への投資に関心を持ち、企業の事業内容やビジョンにも共感して投資を行う方が多いと考えています。ソフトバンクのサービスや技術革新に興味を持ち、当社の中長期的な成長を、株主さまの立場で、できれば10年20年とお付き合いいただきたいと願っています。
「初めて買った株はソフトバンクだった」という株主さまが増えることで、投資層の裾野拡大の一助になればと考えています。
――次世代を担う若い投資家に期待することは何ですか?
ソフトバンクは通信や金融など、日常生活に密着したサービスを展開しています。また、AIやその他先端テクノロジーを活用した未来を見据えた先進的な事業やサービスの展開に向けた取り組みを行っており、今後、こうしたテクノロジーの進化に関心を持ち、活用していくのは20〜30代の若い世代が中心になると考えています。
投資対象としてソフトバンクの株を選んでいただくだけでなく、実際にサービスを利用し、企業の成長を共に支えてほしいという思いがあります。中長期的な視点でも、より多くの方に支持いただくことで、企業価値の向上につながると考えています。
今回の施策は、単に投資のハードルを下げるだけでなく、若い世代にソフトバンクの成長を共に体感してもらう機会を提供する目的もあります。今後の事業戦略と合わせ、どのような成長を描いているのか、さらに詳しく見ていきましょう。
最大の強みは「安定感」ソフトバンク株の魅力と特性とは

ソフトバンク株式会社(9434)は、わたしたちの生活の身近にあるYahoo! JapanやLINEなどのサービスを有する通信やIT事業を行う「事業会社」、親会社であるソフトバンクグループ株式会社(9984)は、世界的に投資活動を行う「戦略的投資持株会社」と、明確に事業を棲み分けています。

ソフトバンクは、上記図のとおり通信キャリア事業を展開しており、月額基本使用料などの安定収益が堅調な業績を支えています。株価は23年後半から上昇しています。

また、年に2回、つまり半期に1回配当があり、上場から約5年間、安定した配当をキープしています。ここ5年間は1株あたり年間8.6円と安定した配当利回り※です。
※ 現在の配当金 年間8.6円/株と仮定した場合となります。剰余金の配当についての基本方針はソフトバンクHP<https://www.softbank.jp/corp/ir/stock/performance/>をご参照ください。

直近の決算も好調!全報告セグメントで増収増益に
25年3月期 第3四半期決算では、全報告セグメントで増収増益と好調。通期見通しも増収増益を見込んでいます。主力のコンシューマ事業が堅調に推移するとともに、キャッシュレス決済サービスを手がける「PayPay」の収益が伸びて全体をけん引しています。通信事業以外の領域を拡大してきた結果、収益源が多様化し全社の業績に貢献しています。

「AI」で通信の常識を変える。未来のインフラ構築へ
期待される新たな取り組みとしては、無線アクセスネットワーク(RAN)の制御・運用にAIを活用する「AI-RAN」があります。AIがリアルタイムでネットワークの混雑状況を分析し、よりスムーズに通信できるように調整する技術です。
この技術により、動画の視聴やオンライン会議、ゲームのプレイなどが快適になり、通信の安定性が向上します。特に5Gや将来の6Gにおいて、より速く快適な通信環境を提供するために重要な技術として注目されています。
今後も通信データ量の増加が続くと予測される中、AI-RANのような技術はますます重要になることが予想されます。また、日本国内だけでなく、海外市場にも展開できる可能性があり、世界中の通信インフラの発展に貢献することが期待されています。
まとめ
ソフトバンクは、通信事業の安定した収益基盤を持ちつつ、新規事業へ積極投資を続けています。特に、株式分割や株主優待制度の導入を通じて、投資家層の拡大と企業価値の向上を目指している点は大きなポイントです。
高い配当利回り※や優待制度は、長期投資を考える株主にとって魅力的な要素となるでしょう。また、成長分野への投資によって、今後さらなる企業価値の向上が期待されます。
投資初心者から長期投資家まで、多様なニーズに応える魅力を持つソフトバンクの株。これからの業績推移や新規事業の動向にも、引き続き注目が集まりそうです。
※ 現在の配当金 年間8.6円/株と仮定した場合となります。剰余金の配当についての基本方針はソフトバンクHP<https://www.softbank.jp/corp/ir/stock/performance/>をご参照ください。