杉田水脈議員の「謎問答」は本質をついている。統一教会問題は「魔女狩り」か

「御社は統一教会とは関係がないんですか?」‥女性自身編集部に送られた返答
女性自身が8月20日に配信したオンライン記事「杉田水脈議員『御社が統一教会と関係ない証明は?』問題発言の見解を再確認したら“謎問答”が返ってきた」は、非常に興味深い記事だった。
女性自身編集部は、杉田議員に対して「多様性を否定したことがない」とした発言について質問票を送信したところ、下記のようなことを突然切り出されたと言う。
「ちなみに御社は統一教会と関係はないんですか?」
「関係ないと、どうやって証明されますか?」
「『統一教会と関係のあるメディアからは取材を受けるな』と言われているので、こちらも安心して答えるわけにはいかないので。“関係ない”ということを証明していただかないと」
(発言は全て杉田議員スタッフのもの)
この問いかけを、女性自身は「謎問答」と評価し、質問に答えなかったと否定的なニュアンスで報じているが、この「謎問答」は、統一教会問題の急所を突いた切り返しといえよう。
過去の統一教会関連団体での講演を問題視した「女性自身」
どういうことか。まずは、経緯を振り返ってみたい。
女性自身の同記事によれば、「16年8月にニューヨークで統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の教団施設で講演、19年4月に講師として参加した熊本県での講演会の主催者の1人が統一教会の信者だったことが指摘されている杉田氏。杉田氏は会見で、19年の講演について『主催団体が関連団体とは知らず、現在も確認できていない。(主催団体の)役員の1人が教団関係者との指摘はあるが、講演当時は知らなかった』と説明。『関連団体というのかどうかは誰も確認できない。定義がわからないので、これ以上のことは申し上げられない』と答えたが、その姿に『開き直りだ』といった批判が殺到していた。」のだという。
要するに、杉田議員が統一教会の関連団体に出席したことは事実だが、彼女自身は関連団体だったとは知らなかったし、「関連団体の定義もわからない」と言ったことが「開き直り」だと批判が殺到しているのだという。
どこからの批判なのかが記事からは判然としないが、Twitterなどのことを指しているのかもしれないと、Twitterで「杉田水脈」と検索してみた。過去のLGBTの存在に対する否定的ともとれる発言についての怒りは爆発していたが、記事より前に「開き直りだ」と批判をしていたのは2件を確認できたのみだった。