「中学受験後も成功するなら『環境』を整えろ」東大理三・外資ITエンジニア兼業のインフルエンサーがぶっちゃける「東大や医学部への最強ルート」

中学受験を終え、一息ついている親子も多いところだろう。次の関門は大学受験だ。中学受験で成功したからといって、大学受験でも成功するとは限らない。東大理三の現役学生でありながら、外資IT企業でエンジニアもこなすインフルエンサー・Saki(@Saki_reset)氏に、中学受験で成功した親子が大学受験でも成功するための秘訣について伺ったーー。みんかぶプレミアム特集「中学受験の新勝ち筋」の第6回ーー。
目次
なぜ鉄緑会が東大や医学部への最強ルートなのか
――東大合格のための「最強ルート」は、やはり鉄緑会なのでしょうか?
都内であれば、鉄緑会が最適でしょうね。神奈川などの都内近郊の場合、高校から鉄緑会に通うという方法もありますが、移動時間のロスが大きくなるため、必ずしもおすすめできません。なぜなら、鉄緑会に通うことによって得られるベネフィットよりも、移動時間のロスの方が上回ってしまうからです。
一人で学習できるなら問題ありませんが、やはり「ピアプレッシャー(同調圧力)」の影響は非常に大きいです。同じ学校の生徒が鉄緑会に通っていると、「自分も頑張らなければいけない」というプレッシャーが働きます。また、仲間と一緒に努力することで、学習意欲を維持しやすくなります。
私自身は自学自習で勉強していたため、鉄緑会には通いませんでしたが、周囲には通っている人が多くいました。ただ、彼らが具体的にどのような勉強をしているのかは、あまり把握していませんでした。
塾に遠くから通ったり指定校以外から鉄緑会に通ったりするのはおすすめできない
――鉄緑会が最適である一方で、遠方から通うのはあまり良くないとおっしゃっていましたが、それはなぜでしょうか?
理由は大きく2つあります。1つ目は、「通学時間のロス」です。長時間の移動は疲労を招き、結果として学習効率を下げてしまいます。
2つ目は、「ピアプレッシャーの効果が薄れること」です。遠方から1人で通っている場合、同じ学校内に鉄緑会の生徒がいないため、「周りも頑張っているから自分もやらなければならない」というプレッシャーを感じにくくなります。
これに対して、同じ学校内に鉄緑会に通っている生徒が多くいる場合、自然と切磋琢磨できる環境が生まれます。鉄緑会に通う生徒同士を「鉄緑戦士」と呼ぶこともあるのですが、そうした仲間が身近にいることで、お互いに学習の進捗を意識し合い、モチベーションを維持しやすくなります。しかし、学校内に鉄緑会の生徒がいない場合、塾でどのくらい勉強すればよいのか、周囲との比較がしづらくなり、学習のペースをつかみにくくなってしまうのです。
鉄緑会に通えない場合はどうすればよいのか
――自走ができず、鉄緑会にも通えない場合、他にどのような選択肢があるのでしょうか?
選択肢としては、大きく2つあります。1つ目は、「地元の大手予備校や塾に通うこと」です。どこにでもある大手予備校の東大コースなどに入る方法が考えられます。
ただし、大手の塾は集団授業がメインであり、個々の事情を細かく把握するのは難しいため、一人ひとりに最適化された指導が受けられるとは限りません。
また、担任の先生がいたとしても、必ずしも東大生が指導してくれるわけではなく、身近にロールモデルとなる存在がいないことがデメリットになります。
2つ目は、「マンツーマン指導を受けること」です。東大生や実績のある講師を家庭教師や個別指導のパートナーとしてつけることで、よりパーソナルな指導を受けることができます。特に、自走が難しいタイプの子どもには、この方法が向いていることが多いです。
しかし、この方法にもデメリットがあります。最大の問題は、指導する先生の質に大きく左右されることです。先生の学習経験や指導方針によって、受験対策の質が大きく変わってしまう可能性があります。
例えば、指導する先生自身が予備校や鉄緑会出身者だった場合、彼らは「塾のカリキュラムありき」で学習してきたため、鉄緑会などに通わずに東大合格を目指すノウハウを持っていない可能性もあります。そのため、可能であれば、自分と同じような境遇を経験し、塾なしでも合格した実績のある先生を選ぶのが理想的でしょう。
――Sakiさんが指導しているMetaSkilling(以下、メタスキ)も選択肢の一つとなりますか?
そうですね。メタスキの特長は大きく二つあります。一つは、私を含め、経営メンバーが、塾に通わずに独学で東大理三に合格した経験を持つことです。それ故に、鉄緑会や他の予備校に依存せずとも、東大入試や医学部入試の得点を効率的に引き上げる方法論について、圧倒的な知識と経験を有しています。二点目に、メタスキでは、経営メンバーが一人一人の受験カリキュラムをレビューしています。これにより、他の予備校や個別指導とは異なり、指導する先生の質に依存せずに、一人ひとりに高品質の受験戦略を提供することが可能になっています。
鉄緑会とオンラインコーチング塾を併用する中高一貫生が増えている理由
――結局のところ、大学受験では「自分で学習できる力」が必須だと思います。だからこそ、武田塾やメタスキのような自学自習をサポートする塾は合理的な選択肢だと考えますが、武田塾との違いなどはありますか?
武田塾は、早慶やMARCHへの合格を重視している印象があります。一方で、メタスキは、経営メンバーを東大理三・医学部合格者で揃えているため、東大や医学部を目指すに際して必要となる、勉強量や勉強の方法論について、豊富な知識と経験を有しています。それ故に、より解像度高く、再現性のある形で、効率的に合格までのプロセスを導いていくことが出来ます。
現在、生徒数を増やしている段階ではありますが、東大や医学部の合格を目指す人にはぜひ活用してもらいたいですね。今後、「鉄緑会かメタスキか」という選択肢が生まれるようになれば嬉しく思います。実際に、鉄緑会とメタスキを併用する人も増えてきています。
鉄緑会は集団指導のため、1人の先生が20〜30人ほどの生徒を担当します。そのため、どうしても一人ひとりに対する細かな指導が難しくなってしまうんですよね。また、鉄緑会は、自ら主張するように「東大受験専門塾」であるが故に、東大以外の国立医学部を目指す方にとっては、必ずしも効率的なカリキュラムとはなっていない可能性があります。
――メタスキなら、どこに住んでいても利用できますよね。
そうですね。地方在住の優秀層の生徒にもご利用いただいています。地方の生徒は「何をいつまでに、どう勉強すればいいのか分からない」という状況に陥りやすいため、全体的な学習計画策定や、進捗管理を含めたサポートを求める傾向があります。
一方で、都市部の生徒は、鉄緑会などの塾を併用しながら、「特定の科目の補強」としてメタスキを活用することが多いですね。メタスキでは、各科目で得点を取るために必要な要素を論理的に体系化しており、そこから導かれる高い解像度でのソリューションを、評価していただけることが多いです。
中高一貫校に入学して成績下位層になり、大学受験に失敗してしまう子の特徴
――中高一貫校に入学しても、東大に進学する人とそうでない人がいますよね。その違いについて、どのようにお考えですか?