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中学受験最後の小6の夏休みで偏差値を爆伸びさせる子は何をしているのか…親が最後の夏に子どもにやらせておきたいことと、絶対にやらせてはいけないこと

(c) AdobeStock

「中学受験において、小6の夏は天王山だ」――そんな常識に焦り、我が子に無理な学習を強いて潰してしまう家庭は後を絶たない。X(旧Twitter)で3.2万人以上のフォロワーを誇り、日々リアルな中学受験の裏側を発信する「中学受験を考える塾長」は、そんな業界の煽りに警鐘を鳴らす。

 同氏は、自身も中学受験を経験し、東京都内で多くの中学受験生を指導してきた経歴を持つ。

 本稿では、そんな同氏に「小学六年生の中学受験生が夏休みにやるべきこと」を徹底解説していただいた。親の狂気とも言われる中学受験において、最上位層ではない“ボリュームゾーン”の子供たちは夏に何をすべきなのか。親が絶対にやってはいけないNG行動とは。実力派塾長が語る、夏休みのリアルな乗り切り方を余すところなくお届けする。

 みんかぶプレミアム特集「中学受験 夏休みで伸びまくるコツ」第2回。

目次

夏期講習は「仕上げ」ではなく「弱点炙り出し」の期間

 大学受験ではよく「夏で一気に仕上げる」なんて言われますが、中学受験の場合、ちゃんと夏期講習を受けて夏で最終仕上げをする感じになるのは、サピックス(SAPIX)の偏差値で60以上、あるいはY偏差値(四谷大塚)で65以上といった最上位層に限った話です。いわゆる“ボリュゾ”と呼ばれる、サピックス偏差値で40〜50台、Y偏差値で45〜60くらいの人たちにとって、小6の夏休みは弱点を炙り出す夏になります。

 親御さんは焦るかもしれませんが、中学受験生はまだ、小6の夏の時点では全然仕上がっていません。特に算数についてはまだまだ穴だらけです。夏期講習では、特に算数の弱点を少しずつ炙り出していって、基礎を定着させていく必要があります。そして、それらの回収や苦手を潰していく実際の作業は、夏休み後の9月以降に行っていくのです。

 大学受験の夏期講習とは位置付けが違います。中学受験の場合は、最上位層を除いてはまだ、基礎固めと弱点を見つける時期になるのです。だから、夏期講習が終わったとしても、まだ入試問題とは程遠いレベルにあります。とはいえ、夏期講習の小テストはちゃんとできないとダメですし、そこから結構いろんな分野の穴が見つかってくるものです。

「正答率50%以上」を絶対に落とさないゲーム

 中学入試の本質をお話ししましょう。例えば、志望校の学校の問題で90点(合格ラインを大幅に上回っている点数ですが)取るためにやらなくちゃいけないことが「100%」だとすると、夏期講習段階ではまだ、「50%」しか終わっていません。

 もっと言えば、入試までに100%のことはできませんし、入試までに90%くらい、やるべきことができていれば受かるのです。最終的に潰せない分野はみんなあります。

 中学受験って、他の人たちが7割くらい正解している問題を正解した上で、正答率で30%くらいの問題も解ける人が受かる、というゲームなんです。模試の成績表を見ると、問題ごとの正答率が載っていますよね。正答率50%を超えている問題であなたのお子さんが落としてしまっている問題、それを落とさないようにしていくゲームだと思ってください。

 正答率2%とか10%とかの問題は、もともと桜蔭とか筑駒とかにいけるトップ層だけが解ける問題です。だから、そうした問題を解けるように努力しても、ボリュゾの子たちには無意味です。難問よりも基礎を固めましょう。ほとんどの人は、夏前に基礎が固まっていなくて、夏前に仕上がるわけでもないのですから。

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この記事の著者
中学受験を考える塾長

自身も中学受験経験者。大学生時代は個別指導塾で3年ほどアルバイト。その後、サラリーマン生活を5年ほど終えたあとに2006年に都内に小さな個別指導塾を開業。対象学年は小3~高3・浪人まで。17年間で200人ほどの東大生を面接し、100名ほどを雇い入れた。半分程度の生徒は自分で教えている。過去に東大に受かった子は12名ほどいる。自分は東大卒ではないが、東大生の特徴はそれなりに詳しい。

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