“株価が上がったら買う、下がったら売る”は間違っている! 4年で資産50倍の元証券マンがたどり着いた”買い方・売り方”シンプルルール
97万円の元手を4年で5000万円に伸ばした元証券マンのかぶカブキ氏。約15年にわたりさまざまな投資手法を試し、「企業の描くシナリオを信じる」というシンプルな結論に達したという。8月に著書『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術(KADOKAWA)』を発売したばかりのかぶカブキ氏に、具体的な投資術をうかがった。
他人は信じないが参考にする
私は決算を見て、「将来業績が良くなるだろう銘柄」に投資する手法を取っています。とはいえ、上場企業すべての決算を見るのは難しいですよね。専業投資家であればまだしも、兼業投資家ならなかなかそのような時間は取れないと思います。
そこで私が活用しているのが、各証券会社などが発表している「イチオシ決算」です。「イチオシ決算」と検索してみるだけで、たくさんの情報を得られます。ほかにはX(旧Twitter)でも、決算時期になると決算マニアのような人がお勧め情報を呟いてくれるので、それもチェックしています。
私はかつて他人の言うことを信じて投資をしていた経験があるからこそ、自分の頭で考えて銘柄を選択することの重要性を痛感するに至りました。ただし、「他人の言うことを信じない」と、「他人の言うことを参考にする」はまったくの別物です。
何も情報を持っていない中で銘柄を選択するのは、あまりにも非効率な行為です。ネットには参考となる情報も溢れていますから、それらに関しては積極的に取り入れるべきだと考えています。
重要なのは、情報をそのまま信じるのではなく、あくまで「参考情報」として捉えること。情報を基に自分で決算を確認し、明確な根拠を持って購入する。それが株式投資で勝つための近道です。
テクニカル分析は信じない
銘柄選択の指標としては、一般的に大きく「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」にわけられます。私の手法は完全にファンダメンタルズ分析寄りです。