年間配当金100万円を実現した投資家が厳選!2023年後半注目の最強10銘柄&絶対守る投資の鉄則マイルール4

本稿で紹介している個別銘柄:沖縄セルラー電話(9436)、ソフトバンク(9434)、NTT(9432)、KDDI(9433)、三菱商事(8058)、三菱UFJファイナンシャルグループ(8306)、三井住友ファイナンシャルグループ(8316)、太平洋セメント(5233)、王子ホールディングス(3861)、UBE(旧宇部興産・4208)
リーマンショック時の失敗を機に、配当株を中心とした投資手法を確立した投資家の配当太郎氏。今年2月に出版した初の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)が6万部を突破した同氏に、2023年後半戦の注目銘柄10と老後資産3000万円をつくりつつ、配当を増やしていくマイルールを聞いた。みんかぶプレミアム特集「株で爆速1億円と最強日本株58」第4回目ーー。
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私の投資の基本方針は、参入障壁の高い業界「商社」「銀行」「保険」「通信キャリア」
私の投資の基本方針は、参入障壁の高い業界「商社」「銀行」「保険」「通信キャリア」の4業種のなかから、日本人なら誰でも知っているような時価総額1兆円超えの大企業を投資対象とするというものです。詳しくは前回の記事でも述べましたが、決算短信などを見て、売上高・営業利益・純利益がしっかり出ているかつ、配当利回りの高い企業の株を、株価に一喜一憂せずに最低10年間は保有し続けます。
そもそも「配当株投資」とは、企業から株主に分配される「配当金」によって利益を得る投資スタイルのことを指し、私はキャピタルゲイン(売却益)ではなく、インカムゲイン(配当金)で主に利益を得ています。今回は「配当株投資」において、2023年の後半戦で注目しておきたい10銘柄、そして配当金だけで老後を送るためのマイルールを紹介いたします。
沖縄セルラー電話、太平洋セメント……2023年後半注目の銘柄10
注目銘柄の1つ目はKDDI子会社の沖縄セルラー電話(9436)です。インターネットや携帯など全国民が切っても切れない通信キャリア業界であるうえ、全国でも屈指の人口増加率の沖縄県(※2023年に初めて減少に転じた)で約5割のシェアを占めています。業績もよく、株価も安定していて、なにより配当を維持・増配し続けているのが魅力的です。経営も盤石なため、長期的な保有で問題ないでしょう。
同じく通信キャリアのなかでは、一時的に値が下がっているNTT(9432)やKDDI(9433)、ソフトバンク(9434)も買っておいてもよいでしょう。ソフトバンクは「PayPay」が上場の可能性があり、NTTも政府保有の株が株価に影響が出ないよう20年かけて長期で売却される案が出ていますが、これは裏を返すと「経営的には20年安泰」とも考えられます。一時的に下落したとしても、12期連続増配中で投資家人気も高い銘柄なので、それほど心配する必要はないと考えています。