フォロワー数11万人のカリスマ投資家「全財産を預けるべき米国株」…FIREはするな!”目標に近づく合理的な投資法”&米国経済大展望
投資系ブログ『全力米国株が全力で米国株に突っ込むブログ』が30〜40代のサラリーマンを中心に支持を集めている。
個人投資家である全力米国株氏(Twitter @komcdspxl)は2018年から米国株への投資を始め、5年間で約3,000万円の含み益を生み出したという。
米国株に絞って投資を続ける全力米国株氏に、みんかぶマガジンが初の連続インタビューを実施。第3回目は合理的な投資と非合理的な投資、そして米国経済大展望を語るーー。
なぜFIREは合理的ではないのか
――近年FIREを目指して株式投資を始める方も多いと思いますが、その点について何か考えをお持ちですか?
FIRE(Financial Independent Retire Early)は人的資本が大きく毀損される可能性が高く、リスク資産に偏重したポートフォリオになってしまいがちなので、ポートフォリオ全体のバランスから見るとあまり良い方法とは思えないです。
そもそも米国生まれのFIRE思想は日本社会に、特に雇用の流動性の面であまりマッチしていない気がします。
――なぜFIREが日本にマッチしないのでしょう?
米国では労働市場に流動性があり転職や再就職について日本ほどハードルは高くないですし、子育てや学び直し等で多少キャリアが分断しても、自分のスキルに応じてそれなりの待遇の仕事に復帰できる可能性は高いです。
一方で、日本は終身雇用を前提とした硬直的な労働市場で流動性はなく、一度でも正社員という立場から離れてしまうと同じポストや年収などを維持することは難しいですから、一旦FIREしてしまうと自分の人的資本を大きく損なう可能性が高いです。
一般論として米国はFIREしても人的資本の価値をある程度キープしておくことが可能、一方日本はFIREすると人的資本の価値が失われると考えられます。もちろん日本でFIREした人の中にも人的資本を毀損していない人もいるとは思いますが。
とは言え、個人的には私もできれば仕事はしたくないので、もし今ここに私の人的資本を遥かに凌駕するほどのお金があれば今述べた事は忘れて即FIREすると思います。
お金の置き場は米国株以外全て非合理
――ちなみに米国株以外への投資はされていないんですか?