日経平均4万円時代…ついに、ついに現実化!億トレーダー「賃上げデフレ脱却の道筋見えた」

乱高下する日経平均株価、先行きが見通せない米国経済…。不安定な経済状況の中、元証券会社本部長で現在は米国IT企業の代表を務める億トレーダーのABC Trader氏は、「日経平均株価は4万円台に突入する」と語気を強める。“強い”日本経済の背景をうかがった。
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ヘッジファンドもやられる相場
日経平均株価が乱高下しています。9月15日には3万3533円の高値を付けたものの、その後は下がり続け、10月4日には3万526円とわずか3週間足らずのうちに3000円ほども下落。10月中旬にかけて一旦は持ち直したように見えましたが、月末に向けてまた反落。かと思えば1週間後にはまた2000円ほど上昇しました。
短期筋による強烈なショートが入ったと思ったら、買い戻される展開が続いていmかす。11月は日経平均株価が下落すると予測して売り立てを積み上げていた投資家が買い戻しを迫られる踏み上げ相場ともなっている状態です。
現在のマーケットは、日米ともに過渡期にあるといえます。そのような相場は、非常に動向を読むのが非常に難しい。これは日米ともにいえる話です。私の周りを見渡しても、ヘッジファンドを含む多くの投資家がやられていますね。いま勝っているのは、夏場にうまく売り抜けていた人だけです。
米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を上げ続けてきましたが、前回の連邦公開市場委員会では2会合連続となる金利の据え置きを表明。このことから、「来年にも利下げに向かうのでは」といった一部観測も出ていました。
ただし、FRBのパウエル議長は11月に入り、現在の政策金利が物価高を抑えるために十分な水準であると「確信しているわけではない」と述べました。つまり、まだ利上げの可能性も十分にあるということです。FRBとしても、現時点では今後どうするかを決めていない、というよりも決められない状態にあるのです。