アマゾンに10年間積立投資していれば今いくら「え!こんなに貯まるの?」…1.7億凄腕投資家「上がる米国株7条件&注目13銘柄」
本稿で紹介している個別銘柄:アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)、アップル(AAPL)、アドビ(ADBE)、ビザ(V)、マスターカード(MA)、S&Pグローバル(SPGI)、メルカドリブレ(MELI)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)、ASMLホールディング(ASML)、バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT)、インベスコ QQQ トラスト シリーズ1ETF(QQQ)、MAXISナスダック100上場投信(2631)
新NISAは制度が恒久化され、個別株に長期投資が可能になった。永久に非課税となった効果は大きい。「もし、あの時からあの銘柄に積立投資していたら」。みんかぶプレミアム特集「日経平均5万円の世界」第3回は、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)の著者桶井道(おけいどん)氏が語るーー。
目次
新NISAでもちろん買える米国成長の象徴「GAFAM株」
新NISAが始まり、投資が注目を浴びています。旧NISAでは非課税期間が有期であることから利用が躊躇われましたが、これが無期限化され「神NISA」へと生まれ変わりました。成長株への長期投資も選択肢となりました。
米国株の成長株の象徴といえば、GAFAMでしょう。この記事では、そのうち、アマゾンに10年前から毎月3万円積立投資していたら、今ごろ評価額はいくらになっているのかをシミュレーションすることで、成長株投資の魅力を知ってもらいます。
アマゾンの話をする前に、米国株の魅力を総論でご紹介しましょう。米国株の強さの理由は次のことがあげられます。
- 米国は、世界一強い軍隊「米軍」を有し、GDPも世界NO.1、政治力もあり、食料自給率およびエネルギー自給率が高く、基軸通貨「米ドル」を持つなど、世界的にみて国として強い。
- 米国は、先進国では珍しく人口が増加しています。それは、有能な人材が増えること、内需が増えることを意味します。
- 米国企業は、イノベーションの力が強い。新しい技術は米国発であることが多いです。
- 米国企業は、世界的なブランド力を有します。
- (3)および(4)の理由により、米国企業はワールドワイドに稼ぐ力を有します。
- 米国企業は、株価を上げる、配当を増やす、自社株買いをすることで投資家に報いようとします。株主還元の意識が強くあります。
- 米国企業は、ガバナンスが良好です。
- 米国にはプロの経営者が多くいます。カリスマ経営者が引退した後も企業は成長し続けます。
- ニューヨークダウおよびS&P500は歴史的に上昇してきました。リーマンショック、コロナショックなど金融危機が起きて暴落しても、回復して、高値更新を遂げてきました。多くの個別株もそれに準じます(優良銘柄である必要はあります)。
- 米国株は大型株でも株価がしっかりと上昇しています。
アマゾンの凄さ…売上高は、10年で約7.7倍、5年で約2.5倍
次に、アマゾンについて概略を紹介します。投資家でなくとも、アマゾンは極めて身近な存在で、eコマース企業として世界的に有名です。創業者ジェフ・ベゾス氏のことも、投資家ならきっとご存知かと思います。アマゾンは1995年7月、米国ワシントン州のベゾス氏の自宅ガレージでオンライン書店としてスタートしました。今は、食料品、日用品、衣類、ペット用品、書籍、CD、家電、デジタル製品など、あらゆるものが購入できるようになりました。
スマホでポチる、PCでクリックする、たったそれだけで翌日~数日内に宅配されてきます。世の中を便利にした企業といえるでしょう。また、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウドも有名です。大手企業や政府機関を含む多数のユーザーを抱え、17年以上にわたり、その数は世界中で数百万とされます。
業績を見ていきましょう。売上高から確認します。2023年12月期決算にて、売上高は5747億8500万ドルです。5年前の2018年12月期は2328億8700万ドル、10年前の2013年12月期は744億5200万ドルです。10年で約7.7倍、5年で約2.5倍です。
株価は10年前に比べると約8.7倍に
続いて、営業利益を確認します。2023年12月期決算にて、営業利益は368億5200万ドルです。5年前の2018年12月期は124億2100万ドル、10年前の2013年12月期は7億4500万ドルです。営業利益は、10年で約49.5倍、5年で約3.0倍です。