SNSで注目の謎の億トレーダー「まだまだ日経平均は上がる」アベノミクスはようやく完成!日本株が今「強い」理由と怖いアメリカ株
勢いが衰えない日本の株式市場。元証券会社本部長で米国IT企業の代表を務める億トレーダーのABC Trader氏は、いまの相場について「ようやくアベノミクスが完成した」と話す。マイナス金利解除が決定された中でも円安に進んだ理由や、今後警戒すべき動きについて同氏に伺った。
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株価はまだ上がる
日経平均株価は4万円を突破しましたが、私としては決して高すぎるとは思いません。バブル時の日経平均のPBRは60倍を超えていましたが、いまのPBRは16倍程度。この差は非常に大きいです。
しかもバブル期から比べると企業の経営も少しずつ合理的なものになり、技術革新は圧倒的に進んでいます。たとえば車づくり一つとってみても、かつては3か月かかっていたような工程を、いまは1週間もあれば完結できるようになっている。どの業界でもリードタイムがものすごく短くなった結果、経済が成長するスピードも加速しています。
バブルのときは、経済の成長スピードが伴わないまま、株価だけがどんどん上がっていきました。しかしいまは、実態と株価が乖離しているわけではありません。そのうえで企業は、東京証券取引所の要請もありそれぞれに経営の改革に取り組んでいます。
まだ現状では「デフレから完全に脱却した」とまでは言えませんが、バブル崩壊以降、“失われた30年”を歩んできた日本にとって、そこからの反動はすごく大きいはずです。アメリカのNYダウは、バブル崩壊時からみて約13倍成長しています。それに対して、日経平均株価はようやくバブル期の最高値を超えただけ。まだまだ上昇したとしても何らおかしくありません。
ようやくアベノミクスが完成した
巷では、バブル時と比較して日経平均株価の高騰を警戒する声も聞かれますが、1989年当時の熱狂的なバブルを知っている人間からすれば、いまがバブルとは到底思えません。