「トランプ当選で、ドル円は130円付近で定着する」総資産15億円FX投資家が見通す2024年為替相場
2024年8月5日、日経平均株価は過去最大の4451円の下落を記録し、ドル円相場も急落。ドル円は142.13円前後まで下落し、1月3日以来の安値を更新した。
前代未聞の大荒れ相場となり、多くの投資家が狼狽売りする中、カリスマFXトレーダーのジュンFX氏 (X:@jun123789)は何を考え、どのような行動を取っていたのだろうか?
みんかぶマガジンの短期連載「カリスマFXトレーダーが示す、億り人への道」最終回は、今後の相場の見通しと注目ポイントについて話を伺った。
目次
円キャリートレードの投げ売りに要注意
ーー8月の大暴落から数日が経ちましたが、相場の見通しについて教えてください。
8月10日現在、下げ相場はやや落ち着いたのかなという印象がありますが、また何かがきっかけで二番底を形成するかもしれません。
ーーその根拠とは?
2024年初め、悪材料がないにもかかわらず、無理矢理下げるような相場でした。プライスアクション(※1)の観点ではリバウンドしてもおかしくなかったのに、そこからも押しつぶすように下げたのです。当時、私は下げた理由がまったくわからなかったのですが、機関投資家やヘッジファンドによる「円キャリートレード」の利食いだと聞いて納得しました。さらに、ここ数年はずっとドル高・円安相場でしたので、下のほうでポジションを持っている機関投資家やヘッジファンドが多くいると思います。
※1.ローソク足の動きから相場を判断する手法
したがって、今後円高に振れて円キャリートレード解消のための大幅な巻き戻しが起こった場合、下げ傾向が強くなると思われます。さらに、そこから売りが売りを呼ぶ状況も十分にありえるので、長期保有を目的とする人には特に苦しい局面になるのかなと。もしそうなれば、私は小さいリバウンドを少しずつ取って利益を積み上げていくつもりです。
トランプ氏の任期中は、ボラティリティが低い相場に
ーー上記を踏まえ、注目ポイントを教えてください。
「米大統領選の行方」ですかね。2016年の米大統領選では、ヒラリー氏が当選すれば相場は上昇トレンドに、トランプ氏が当選すれば下降トレンドになると言われていました。ですが、蓋を開けてみればトランプ氏が当選したのにもかかわらず、円安・株高になりました。