投資歴13年で資産2億円!2児のママ投資家「米国大統領選後は住宅関連銘柄がアツい」2億円投資家の情報収集源
本稿で紹介している個別銘柄:住友林業(1911)、大和ハウス工業(1925)、積水ハウス(1928)
兼業投資家の活躍が目覚ましい昨今、億り人を達成する人々が増加している。平成生まれの兼業投資家・ちょる子氏(X:https://x.com/kabu_st0ck)もそのひとりで、2児の母として育児をしながら億り人を達成した一流投資家である。
みんかぶマガジン短期連載「資産2億円の育ママ投資家が示す、億り人達成の最適解」第3回は、ちょる子氏のポートフォリオや情報収集源、さらに2024年後半の株式相場の見通しについて話を伺った。短期連載全3回の第3回。
目次
2億円投資家の情報収集源…ある人物の独自見解は要チェック
ーー情報収集源について教えてください。
情報収集源として、主に大和証券のチーフテクニカルアナリストである木野内栄治氏の見解を参考にしています。木野内氏はテレビにも頻繁に出演されており、基本的には海外の機関投資家向けに銘柄を紹介されています。また、資産運用EXPOや投資戦略フェアなど、個人投資家向けのイベントにも時折登壇されています。
私は木野内氏が登壇される際には、ほぼ必ず足を運んでいますし、「テレ東Biz」や「日経CNBC」で特集されることもあるので、その都度確認しています。
ーー木野内氏を参考にされるようになったきっかけとは?
2019年に「日経IR個人投資家フェア」というイベントがあり、そこに木野内氏が登壇されていました。
その頃、トランプ氏のツイート(現ポスト)ひとつで相場が上下していた時期でしたが、木野内氏は「徐々に落ち着いていくと思います。そして半導体セクターから買われていくでしょう」と予想していました。その根拠として、半導体は在庫ビジネスであり、在庫がはけていくと説明され、本当にその通りになりました。
また、トランプ氏の中国に対する態度が軟化することも予想しており、その理由として米国大統領選があるため、経済政策の一環として軟化すると述べていました。それもその通りになり、ネガティブな状況から悲観することなく、鋭い視点で予測していたことに感銘を受け、それ以降、常に注目しています。
9月の自民党総裁選の際も、最後に高市氏と石破氏が残ることを予想し、さらに小泉氏が決戦投票に残れず、その票が石破氏に流れて彼が当選することまで見通していました。
ーー見通しの能力はもちろん、その裏付けとなる情報収集能力も確かなのですね。
米国大統領選の行方についても、ハリス氏が当選した場合、上下院のねじれが生じるため、政策が簡単には通らないと言われています。同氏の政策として法人税の増税が懸念されていますが、ねじれによってこれも通らないとのことです。
逆に通るのは、ハリス氏とトランプ氏の双方が打ちだしている政策だと言われています。さらに、ハリス氏の幼少期の生活や過去に執筆した書籍まで徹底的に調査し、その情報をもとに値上がりが予想されるセクターを見つけだすなど、誰も気に留めないようなところから情報を収集しているのも木野内氏のすばらしい点ですね。
ーー独自の視点ゆえに、信ぴょう性も高いですよね。
加えて植田氏が日銀総裁に就任した際は、彼の過去の著書を読み込み、「この方はすぐに利上げを行うことはないでしょう」と予測し、その通りになったこともあります。切り口のおもしろさはもちろん、根拠が明確なので尊敬しています。
半導体と9月配当落ちの高配当銘柄を保有。米国大統領選後は住宅関連銘柄を狙う
ーーちょる子さんのポートフォリオについて教えてください。
セクターに関しては、半導体関連の銘柄を仕込んでいます。また、9月末の配当落ちの高配当銘柄も少しずつ買い集めている段階ですね。
ーー今後のポートフォリオ戦略を教えてください。
11月の米国大統領選が終わるまでは一旦ステイの予定です。そこから相場に問題がなさそうであればフルポジションにしていこうかなと。あと、大統領選後は住宅関連銘柄を買いたいと考えています。
ーー住宅関連に注目される理由とは?
ハリス氏とトランプ氏、双方が住宅関連に注力していくことを発表しているからです。そのため現在は、住友林業(1911)や大和ハウス工業(1925)、積水ハウス(1928)といった関連銘柄を監視対象としています。
2024年「辰巳天井」、上昇トレンドは2025年夏まで
ーー最後に、ちょる子さんの株式相場の見通しついて教えてください。