やっぱり、米国老舗企業!コカコーラ、フィリップ・モリス、ベライゾン…5億円投資家「米国ディフェンシブ株シナリオ」

本稿で紹介している個別銘柄:コカコーラ(KO)、フィリップ・モリス(PM)、ベライゾン(VZ)、AT&T(T)、T-Mobile(TMUS)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
3月中旬に入り、マグニフィセントセブン(M7)に名を連ねる大手ハイテク企業をはじめ、多くの米国株銘柄の決算発表がひと段落した。
グロース株とディフェンシブ株の間で明暗が分かれる結果となったが、これを踏まえ、今後どのような投資戦略を取るべきなのか?
今回は、登録者数24万人を誇るYouTubeチャンネル『ライオン兄さんの米国株FIREが最強』を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼がCEOを務める『Financial Free College』で講師を務める松本侑氏に、米国ディフェンシブ株の決算を踏まえた各銘柄の見通しや投資戦略について話を伺った。
みんかぶマガジン「決算発表後の超速報2025!最強米国株と次なる投資戦略」第4回ーー。
松本侑(まつもとすすむ)
投資スクール「Financial Free College(FFC)」を運営する株式会社バイアンドホールドCEO。千葉県出身。大学卒業後メガバンクに就職し、投資に興味を持つも、適応障害を経験。その後、難関大学向け大学受験塾講師として働きながら本格的に投資を開始するが、最初の3年間は損失が続く。試行錯誤を重ねた結果、長期投資を軸としたスタイルを確立。2020年には資産を4,000万円に増やし、サイドFIREを達成。現在の総資産は8,000万円に到達。
目次
コカコーラ、好決算で両取りのチャンス。買いどきは…
まずはコカコーラ(KO)の決算です。1月に発表された決算では、市場予想より売上高が前年比7.89%増、1株当たり利益(EPS)が5.77%増と、安定感のある結果となりました。今回は珍しく、決算後に株価が急上昇し、チャートに窓を開ける(※)動きを見せましたね。
※窓を開ける:株価が急激に変動することで、ローソク足とローソク足の間に隙間が生じる現象
ーー株価が急上昇した理由とは?
2024年9月頃から続いていた緩やかな下落トレンドが、好決算で一気に反発したことがあります。さらに、米国株市場でよく見られるセクターローテーションの影響も大きいでしょう。
テクノロジー株が売られ始め、資金がディフェンシブ株に流れ込むタイミングと重なったりと、絶妙な時期だったと言えます。
コカコーラは53年以上増配を続ける「配当貴族指数」に名を連ねる銘柄で、下落局面でも買いが入りやすく、株価がすぐに持ち直す傾向があります。
決算後の上昇でキャピタルゲインを狙うのもよいですし、下がった時に買い増してインカムゲインを増やすのもよいでしょう。
ーーどちらの目的でもメリットがあるのは嬉しいですね。
あと伝統的な企業でもあるので、最近の値上げでもブランド力のおかげで買い控えが起きない安心感もありますね。
ーー堅実なコカコーラですが、どのタイミングで買うのがよいでしょうか?
2023年9月を振り返ると、配当利回りが上昇した時に株価が下がっていました。過去3年のデータでは、利回りの平均が2.9%、低い時で2.6%、高い時で3.3%程度です。
利回りが3%を超えると株価が割安になるので、購入の目安になります。ちなみに、2024年12月は3.1%で絶好の買い場でしたね。
配当利回り5%以上を狙うなら、フィリップ・モリス
ーー次に、フィリップ・モリス(PM)の決算内容について教えてください。