お、おれのエヌビディア株はどうなるの?5億円投資家「安心してください、米国株ですよ」3大米国銘柄が直面する衝撃シナリオ

本稿で紹介している個別銘柄:エヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)
3月中旬に入り、マグニフィセントセブン(M7)に名を連ねる大手ハイテク企業をはじめ、多くの米国株銘柄の決算発表がひと段落した。
グロース株とディフェンシブ株の間で明暗が分かれる結果となったが、これを踏まえ、今後どのような投資戦略を取るべきなのか?
今回は、登録者数24万人を誇るYouTubeチャンネル『ライオン兄さんの米国株FIREが最強』を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼がCEOを務める『Financial Free College』の講師である松本侑氏に、米国グロース株の決算を踏まえた銘柄ごとの見通しや投資戦略について伺った。
みんかぶマガジン「決算発表後の超速報2025!最強米国株と次なる投資戦略」第3回ーー。
(2025年3月8日取材)
松本侑(まつもとすすむ)
投資スクール「Financial Free College(FFC)」を運営する株式会社バイアンドホールドCEO。千葉県出身。大学卒業後メガバンクに就職し、投資に興味を持つも、適応障害を経験。その後、難関大学向け大学受験塾講師として働きながら本格的に投資を開始するが、最初の3年間は損失が続く。試行錯誤を重ねた結果、長期投資を軸としたスタイルを確立。2020年には資産を4,000万円に増やし、サイドFIREを達成。現在の総資産は8,000万円に到達。
目次
決算は悪くないが、相場不況で売られたエヌビディア
ーー米国株の決算がひと通り終了したところで、主要のグロース銘柄の決算状況と、それらを踏まえた銘柄の展望についてお聞かせください。
まず、投資をするうえで、「鳥の目」「魚の目」「虫の目」という3つの視点が大切で、「鳥の目」は、マクロ経済を広い視野で捉え、全体の流れを見極めるものです。森を上から眺めるようなイメージです。
「魚の目」は、特定の業界や地域の動向に注目し、流れの中で方向を探る視点で、川を泳ぐ感覚に近いですね。
そして、「虫の目」は個別企業の細かな特徴や質的な面をじっくり観察するアプローチで、木の枝に留まって見つめるようなものです。
これらを踏まえ、まずエヌビディア(NVDA)の決算を見てみます。結果は上々でしたが、「鳥の目」の視点では株価が冴えませんでした。
ーーつまり、外部要因で株価が下がってしまったということですか?
その通りです。2022年の逆金融相場でも似た動きがありましたが、どれだけ決算がよくても大きな流れに逆らえない場合があります。
最近の経済指標が弱いことに加え、トランプ大統領の関税政策への不安が影響したようです。例えるなら、小さな虫が大きな鳥に捕まるような状況です。そのため、投資家の買い意欲が冷え込んでいるのが現状です。
「虫の目」で見るとエヌビディアは好調で、EPSや売上高が市場予想を超えました。発表後の時間外取引では一時4%ほど上がりましたが、通常取引が始まるとマイナスに転じました。
特に気になるのは、売上成長率が過去の200%、100%、90%から今回は60%台に落ち込んだ点です。この勢いの鈍化が懸念され、次回の予想も50%、40%とさらに下がる見通しです。ここからの上昇は、正直簡単ではなさそうですね…。
また、チャートを見ると2024年はずっと上向きでしたが、トランプ大統領の当選が確実となった11月頃からトレンドが反転し、今にいたっています。
エヌビディアの今後は、下がるか横ばいかの二択
ーーエヌビディアの今後の展開はどうなると思いますか?