あみやき亭、ブロンコビリー、ヨシックスHD、物語コーポレーション、コメダHD・・・配当500万円超え投資家が熱視線を送る注目銘柄公開

本稿で紹介している個別銘柄:ソニーグループ(6758)、パナソニック(6752)、ブロンコビリー(3091)、物語コーポレーション(3097)、あみやき亭(2753)、コメダHD(3543)
米国のトランプ大統領の関税発動が世界中で大きな波紋を呼び、株価は急落と急反発を繰り返す不安定な展開を見せている。
一方、日本銀行は政策金利を0.5%に据え置き、2%のインフレ目標に向けた金融政策を維持。投資家たちの間では、成長分野への期待が高まり、市場の動向を注視する。
政治の不透明感と経済の先行きを見極めることが求められる今、注目の銘柄と戦略で相場の荒波を乗り越える方法とは…?
今回は、高配当株と株主優待株運用のエキスパート・ペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、トランプ関税対策や日銀の金融政策などについて話を伺った。
短期連載全2回の第2回ーー。
(2025年4月16日取材)
目次
進む二極化、輸出とインバウンド関連で明暗
――トランプ関税の影響により、円高傾向が続いていますが、企業の業績への影響はどう見ていますか?
現在の為替レートは1ドル=140〜145円程度で、企業の想定為替レートに近づいています。これがさらに円高に振れると、輸出企業、特に自動車や電機メーカーの業績にマイナスの影響が出る可能性があります。
例えば、トヨタは為替が10円円高になると営業利益が約450億円減少するといわれています。電機セクターでは、ソニーグループ(6758)やパナソニック(6752)も影響を受けやすいです
一方で、インバウンド需要は円高でも堅調です。2024年の訪日外国人消費額は約8兆円に達し、政府目標の5兆円を大きく上回りました。
ホテル価格の高騰や飲食店の売上増を見ると、価格転嫁がうまく進んでいる企業は業績を伸ばしています。この二極化が顕著で、輸出企業とインバウンド関連企業の明暗が分かれています。
好調目立つ愛知県発の「飲食」に注目
――ではペリカンさんが今、特に注目しているセクターはありますか?
愛知県の飲食業界は好調な企業が目立つ印象です。ステーキ・ハンバーグのブロンコビリー(3091)、本格職人握り寿司居酒屋「や台ずし」を展開するヨシックスHD(3221)、そして「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーション(3097)などは、リーズナブルな価格設定を強みに、コスト増を巧みに価格に反映させています。
また、同じく愛知県に本社を置くあみやき亭(2753)は、新業態「感動の肉と米」を展開し、愛知県内だけでなく、岐阜県、静岡県、滋賀県、三重県、千葉県、埼玉県、神奈川県、東京都でも人気を博しています。
ステーキとご飯の組み合わせは海外では珍しく、インバウンド客にも受け入れられやすいため、成長の余地が大きい点で今後の展開に期待したいですね。
さらに、愛知県発で全国的に知られる飲食企業として、コメダHD(3543)も好業績を誇る代表例と言えるでしょう。