トランプ関税は怖くない!5億円投資家が公開する発動・撤廃シナリオ別の米国株「勝利銘柄」

本稿で紹介している個別銘柄:パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、ネットフリックス(NFLX)、ビストラ(VST)、フィリップスモリス(PM)、コインベース(COIN)、マイクロストラテジー(MSTR)、エヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)、マイクロン(MU)
日本で決算発表の減少や夏季休暇による「夏枯れ相場」が到来する中、米国ではトランプ政権の「相互関税」90日猶予が7月に終了。さらにFRBの利下げ観測もあって市場の不確実性を高めている。
はたして、今後の米国株式市場はどのように推移するのか。関税や金利の動向を踏まえ、米国株への投資は今、適切なタイミングなのだろうか。
今回は、登録者数24.9万人を誇るYouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼が代表を務める『Financial Free College』(以下、FFC)の講師・松本侑氏(X:@smatsumo0802)に、米国株式市場の見通しについて話を伺った。連載全2回の第1回。
(2025年5月27日取材)
目次
揺らぐ米国経済、それでも米国株は最強?
ーー現在の米国経済は不確実なことが多いですが、それでも米国株は投資先として適していると言えるのでしょうか?
結論から言えば、米国株は今後も投資対象としては十分に魅力的だと思います。ただし、シナリオに応じた柔軟な対応が鍵となります。
米国株はグローバルな経済力とイノベーションを背景に、長期的な成長ポテンシャルが強い市場です。
ーートランプ関税により、米国株式市場はどのように推移するとみていますか?
2025年7月上旬に、米中間の90日間関税猶予期間が終了します。この結果、関税が発動されるか撤廃されるかで市場の方向性が大きく変わります。
2025年4月3〜4日の相互関税発表では、S&P500が一時5%下落するなど株式市場に衝撃を与えましたが、現在はそのリスクが部分的に織り込まれ、類似の急落は起きにくいと見ています。
ーー関税発動と撤廃のシナリオで、市場はどう動くと予想されますか?
関税発動の場合、輸入コストの上昇で市場全体が一時的に下振れする可能性があります。4月の関税ショックでは、S&P500が3〜5%下落しましたが、影響の少ないセクターは数週間で回復しました。
ーーでは、撤廃されるとどうなりますか?
半導体やエネルギーセクターが回復するでしょう。具体的な銘柄については、この後紹介いたします。