15歳で女優デビュー→投資信託で失敗→証券外務員1種・・・FP1級取得で復活した投資家が教える「自分の身は自分で守る」攻略法

15歳で女優としてデビューした、咲嬉 (@plievesakki)さんは、初めての投資信託で失敗したのち、学びに目覚めてFP1級、証券外務員1種を取得しました。
現在は、タレント活動や事業を行いつつ、子育てや投資も行っています。咲嬉さんは、どのようなことに注意しながら、投資を行っているのでしょうか。
投資信託に失敗した理由、そして「今」について伺いました。インタビュー全2回の第1回。
目次
経済力を得るために選んだ道
ーー女優としても活躍し、現在もタレント活動を続けられていますが、なぜ投資の門を叩こうと思ったのか教えてください。
芸能界は一見すると華やかで夢のある世界に見えますが、実際には本当に不安定な職業です。15歳でこの世界に飛び込んで以来、不安を拭うことはできず、考えた結果、経済力が大切だと気付きました。
そこである日、「お金持ちになる方法」を検索してみると「起業」「不動産」「資産運用」の3つがヒット。どれも自分にもチャンスがあるかもしれないと思い、そこから勉強を始めました。
ーーそこから投資を始めたわけですね。
少し時系列がややこしいのですが、Googleに「お金持ちになる方法は?」と聞いたのは2015年くらい、投資を始めたのは2011年なんです。ただ、2011年の頃は知人に勧められるがまま、とある金融機関で投資信託を買いました。それが「投資」だという意識すらなかったんです。
当時からきちんと勉強していれば利益を出せたでしょう。しかし、知識がなかったせいで間違った商品を選んでしまった上に、損を出していました。
そして、2015年に「お金持ちになりたい」と検索した時、ふと投資信託の損益額を見るとマイナス状態。アベノミクスで景気が良かった時期に始めたはずなのにマイナスとは、無知ゆえの失敗でしたね。
ーー勉強を始めてからの投資成績はいかがでしたか?
投資信託には、分配金を受け取らず、自動的に再び投資に回す「分配金再投資型」と運用益を定期的に受け取れる「分配金受取型」があります。
当時は、毎月安定した収入が得られる「毎月分配型」と半年ごとに運用成果を確認できる「年2回決算型」という商品が流行していた時期でした。主に退職後の方が年金代わりに利用していて、「退職金を入れれば毎月安定した分配金がもらえる」という触れ込みで人気だったんです。私も銀行の担当者に勧められて、言われるがままに購入しました。そして、毎月口座に分配金が入ってくるたびに「わぁ、ラッキー!お小遣いが増えた!」と喜んでいたんです。
しかし、それは“通帳上だけ”の話で、実際の損益はマイナスでした。