都心マンション“暴落”の可能性は「限りなくゼロに近い」識者が断言する理由 マンション「暴落論者」が絶対に言わない不都合な真実とは

都心マンション価格の高騰が続き、「もはやバブルではないか」「いつか暴落するのでは」といった不安が市場に渦巻いている。そんな中、「都心マンション価格が暴落する可能性は限りなくゼロに近い」と断言するのが、Xで不動産情報を発信するマンションパパ氏(@mansionpaapa)だ。
幼少期から湾岸エリアで育ち、自らもマンションの売買を繰り返してきた経験を持ち、その知見によりこれまでマンション売買に関する数々の相談に応じてきた同氏に、独自の経験と緻密な分析から導き出した「都心マンション購入の必勝戦略」を徹底的に解説していただいた。全4回の第1回。みんかぶプレミアム特集「マンション 穴場エリアリスト」第16回。
目次
不動産業者は教えてくれない都心マンション購入の“本当の正解”
はじめまして、マンションパパと申します。普段はXで、不動産や金融、そして私が愛してやまない都心湾岸エリアに関する情報を発信しています。
「不動産業界の方ですか?」とよく聞かれますが、私は皆さんと同じ、ごく普通の一般人です。ただ、他の人と少し違うのは、幼少期からずっとこの湾岸エリアで育ち、その劇的な変化を肌で感じてきたこと、そして自分自身もこれまで都心のマンションを何度も購入し、売却を繰り返しながら、その価値と向き合ってきた経験があることです。今では長年マーケットを見てきた経験や情報を少しでも周囲に還元できればと、時間の許す限りマンション検討者の相談も受けております。余談ですが、不動産業者が言いにくいことも忖度無く伝えていくスタイルをご評価いただけているみたいです(笑)
湾岸を知り尽くした目利きが伝授する「必勝戦略」の全貌とは
最近、多くの方から「今のマンション市況はバブルではないか」「いつか暴落するのではないか」といった不安の声を耳にします。また、「資産形成のためにマンションを買いたいが、何から手をつければいいかわからない」「自分の年収でどんな物件が買えるのか知りたい」といった具体的なご相談も後を絶ちません。
そこで今回は、私がこれまでの経験と分析を通じて培ってきた「都心マンション購入の必勝戦略」について、時間の許す限り皆様にお伝えしたいと思います。現在の市況分析から、湾岸エリアの計り知れない魅力、具体的な資産形成術、そして年収別のリアルな購入シミュレーションまで、この連載記事を読めば、都心マンション購入に関する不安が解消され、確かな一歩を踏み出すための羅針盤となるはずです。どうぞ最後までお付き合いください。
都心マンション「暴落」の可能性が“限りなくゼロに近い”と言えるワケ
まず、多くの方が気にされているであろう、現在のマンション市況について私の見解を述べさせていただきます。メディアでは連日のように「マンション価格高騰」「バブルの再来か」といった見出しが躍っていますが、結論から申し上げますと、私は現在の状況を「バブル」だとは全く考えていません。そして、今後、都心マンション価格が暴落する可能性も、ゼロとは断言しませんが、限りなくゼロに近い、極めて考えにくい状況であると分析しています。
なぜ、これほどまでに強気に言い切れるのか。その理由を解き明かすためには、まず「暴落」とは何かを定義し、過去の不動産暴落がどのような条件下で発生したのかを知る必要があります。
不動産暴落に共通する「3つの発生条件」とは
そもそも不動産における「暴落」とは、一般的に、平成のバブル崩壊やアメリカのサブプライムローン問題のように、1年から2年という短期間のうちに価格が30%以上も下落するような事態を指します。このような劇的な価格崩壊が起きる要因は、実は世界共通でほぼ決まっています。それは、大きく分けて「不動産の供給過多」「不動産マーケットへの過剰融資」、そして「深刻な経済危機」という三つの要素が揃った時です。
では、現在の東京がこの三つの条件に当てはまるのか、一つずつ検証していきましょう。
マンション「暴落論者」が絶対に言わない不都合な真実
第一に、「不動産の供給過多」についてです。