生成AIを使えば、副業で月収100万円も目指せる!1億円稼ぐ実例も──具体的で手軽なビジネスアイデア3選。なぜエリートサラリーマンほど、生成AI起業で成功しやすいのか

今の日本で「起業」といえば、ユニコーンを目指すスタートアップが王道とみなされている。だが、変化の激しい現代では、大規模な資金調達と組織拡大は身軽さを奪い、ときに失敗の確率を高める「罰ゲーム」にすらなりかねないのではないか。そう語るのが、自ら立ち上げた会社を3.5億円で売却した経験をもつ起業家、勝木健太氏だ。勝木氏が提唱するのは、社員をひとりも抱えずに大企業並みの利益を生み出し、個人の手取りを最大化することを目指す「ソロ起業」という新たな選択肢である。「実はソロ起業は、大企業に勤めるエリートサラリーマンほど相性がよく、社員ゼロでも営業利益1億円を狙えるモデルだ」と勝木氏は話す。いったいソロ起業とはどのようなものなのか。その真意を聞いた。全2回の最終回。
目次
ソロ起業で成功しやすい人材の条件
「起業」と聞くと、リスクを恐れず突き進む「叩き上げの起業家」の姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。たしかに、かつてはそれが王道だった時代もありました。
けれども、生成AIの時代には、そのセオリー自体が書き換えられつつあるのです。
私自身は、大企業で経験を積んできたエリートサラリーマン、いわゆる「エリサラ」こそ、ソロ起業で成功しやすいのではないかと考えています。
エリートサラリーマンほどAI時代に起業しやすくなる理由
その鍵となる能力は、大きく三つあります。
ひとつ目は、「言語化能力」です。
生成AIがほとんど何でもこなしてくれる時代になると、本当に問われるのは、「AIに何を、どう指示するのか」という一点に尽きます。
大企業やコンサルティングファームで、日頃から正確な資料作成やロジカルシンキングの訓練を積んできた人は、抽象的なアイデアを整理し、それをAIが理解しやすい指示(プロンプト)へと翻訳する力が圧倒的に高い。この「言語化の筋力」こそが、AIを最大限に活用するための、いちばん強力な武器になります。
二つ目は、「試行錯誤を続ける体力」です。
AIは、一発で完璧な答えを出してくれる魔法の箱ではありません。
いったん指示を出して結果を確認し、足りない部分を見つけては、また指示を修正する。この地道な試行錯誤を、ひたすら何度も繰り返していく必要があります。こうした反復に耐えられるかどうかが、大きな差を生みます。ここはまさに、受験勉強──とりわけ SAPIX のような高度な学習環境で鍛えられた「粘り強さ」を持つ人材と、非常に相性のいい領域だと考えています。
生成AI時代に最も市場価値が高まる能力とは
そして、生成AIの時代に本当に市場価値が高まるのは、「切り口の面白さ」を設計できる人材です。
単に処理能力が高いだけのハイパフォーマーは、AIに代替されやすく、市場価値もこれから相対的に下がっていくでしょう。これから本当に生き残っていくのは、「面白い切り口」を再現性高く生み出し続けられるハイパフォーマーのほうです。
AIは、こちらが投げかける問いの角度が平凡なままでは、なかなか本気を出してくれません。一見すると関係のなさそうな概念どうしを掛け合わせてみるような、ひとひねり効いた発想こそが、AIを本気で動かし、新しい価値を生み出していきます。
この力を磨くうえで、読書はとても有効です。意識的に異なる分野の本へ手を伸ばし、いつも多角的な視点に触れておく。その積み重ねこそが、「切り口の面白さ」を育てるいちばん確かな土台になっていくはずです。
生成AI活用で副業月収100万円も目指せる!1億円稼ぐ実例も!具体的で手軽なビジネスアイデア3選
生成AIの登場によって、コンテンツ制作のコストは劇的に下がりました。そのおかげで、個人が戦えるフィールドは、これまで以上に一気に広がってきています。