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「現金保有こそ最大のリスク」投資歴30年のベテラン投資家が実践する年末年始を見据えた「仕込み術」

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:E・Jホールディングス(2153)

 米国のトランプ政権の動向や日中情勢の緊迫化により、株式市場は先行きの見えない展開が続いている。インフレと地政学リスクが重なるなか、「いつ買い、いつ売るべきか」と悩んでいる個人投資家も少なくないはずだ。

 しかし、「下がってパニックになる人が多いときこそ、チャンス」「日経平均5万5000円以上になる可能性も十分にある」と話すのは、投資歴30年のベテラン投資家・名古屋の長期投資家こと、なごちょう氏(@Nagoya_Tyouki)である。

 その根底にあるのは、株高ではなく「通貨安(インフレ)」という視点なのだとか。 本記事では、なごちょう氏が長年の経験から培ってきた「パニック相場との付き合い方」や、急落局面でも慌てないための売買マイルールを掘り下げる。

 あわせて、防衛関連や医療・介護、内需消費など、いまの相場環境でどのようなテーマや銘柄に注目しているのか、その考え方も詳しく伺った。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

暴落こそチャンス。月足チャートで買い場を見極める

ーーまずは、なごちょうさんの「投資のマイルール」について伺います。

 株価が暴落したときは多くの人が「怖い」と感じるものですが、私は「下がってパニックになる人が多いときこそ、チャンスだ」と考えて買うようにしています。

 株の最大のメリットは、不動産と違って「買いたいときにすぐ買えて、売りたいときにすぐ売れる」流動性の高さにあります。だからこそ、市場の感情に流されず、冷静に動くことが重要です。

 優良な銘柄であれば、ある程度下げると値動きが止まることが多いものです。私が買いを入れるタイミングは、月足チャートを見て値動きが小さくなっている(ボラティリティが収束している)のが確認できてからです。

 買いたいと思っていた株が下がったとしても、決算などでよほどの失望売りが出ない限りは監視リストに入れたまま追い続けます。

 決して落ちてくるナイフを掴むようなことはせず、値動きが落ち着くのを待つ。下落途中の「逆張り」で焦って買わないように気をつけています。

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